ビール会社が動物愛護に協力、缶に里親募集の犬の顔
米国ノースダコタ州のビール会社が、缶に犬の顔を印刷したビールを発売した。
その犬はただの犬ではなく、アニマルシェルターで保護されている里親募集中の犬たち。ビール会社と動物愛護団体が協力して、ビール缶を里親募集広告にするというユニークな試みだ。
里親が決まらない6匹
そのビール会社は、ノースダコタ州ファーゴ市を本拠地とする「Fargo Brewing Company」。今週から限定販売が開始された同社の6缶バックのビールには、それぞれに里親募集中の犬の顔が大きく印刷されている。
この6匹は、ファーゴ市の動物愛護団体「4 Luv of Dog Rescue」に保護されている犬だ。同団体には多くの捨て犬が保護されており、大抵は里親(貰い手)が見つかってそこに貰われていく。だが、中には事情があって里親が見つからない犬がいる。それが、ビール缶に登場した6匹だ。
彼ら6匹には、他の犬とすぐ喧嘩してしまうという特徴がある。1匹だけで飼われるぶんにはいいが、大抵の里親は犬が好きですでに犬を飼っている。すると先に飼われている犬と喧嘩になってしまい、これまで貰い手が見つかっていない。
ラベル印刷会社員のアイディア
ビール缶を里親募集広告にしてしまうというアイディアを出したのは、地元の飲料ラベル印刷会社「Northern Plains Label」に勤めるJerad Ryanさんだ。前述の動物愛護団体でボランティアをやっていた彼は、思いついたアイディアをすぐ上司に話してみたという。
里親募集の犬を缶に載せてくれるビール会社を見つけて、寄付として無料で缶に印刷してやってはどうか、と上司に話を持ちかけたんです。
上司はそのアイディアを気に入りました。それで地元のFargo社に打診してみると、彼らも同意してくれました。それだけでなく、Fargo社は、その缶ビールの売り上げを寄付すると言い、さらには、缶ビールと共に6匹の犬を披露するイベントも開催してくれたんです。
この缶ビールは限定販売で、在庫がなくなれば販売終了となるが、それまでに6匹の里親が見つかることを願いたい。(了)
出典元:boredpanda:This Beer Company Puts Dog Photos On Cans To Help Them Get Adopted(11/7)
出典元:Simplemost:This Brewery Is Putting Pictures Of Adoptable Dogs On Its Beer Cans(11/8)