教師の給料の少なさを心配した小学生が、誕生日のお小遣いで先生に「昇給」
大変な割に給料が少ない仕事の代表として、アメリカでは学校の先生がよく挙げられる。
そんな薄給の先生に自分のお金をあげて、「昇給」させてあげようとした心優しい8才の男の子が、アメリカのニュースメディアやFacebookで話題だ。
学校の先生は重要な仕事だから
フロリダ州タンパ市のGorrie小学校に通うParker Williams君(8才)は、担任のChambers先生が大好きで、尊敬もしているという。メディアの取材を受けたParker君は、こう言っている。
えーと、僕は彼女(Chambers先生)のことを、とても優しい先生だと思います。それに、彼女は、自分なりのやり方で僕たちに教えてくれます。それに、誰にも同じように時間を使って接してくれます。
彼女の(先生という)仕事は、一番大事な仕事です。
Parker君は、先生への感謝の気持ちを示すために、何かしてあげたいと考えた。だが、どうするのが一番いいのか?
1週間考え抜いた末にたどり着いた結論は、給料が少ないと言われている先生を「昇給」させてあげることだった。
Parker君が先生に贈ったものが、Facebookに投稿されている。
So I found this in Parker’s folder this morning.Dear Mrs. Chambers,I don’t think that teachers get paid enough for what they do so will you accept this gift?
手紙の文面にはこう書かれている。
親愛なるMrs. Chambers様 僕は、先生たちがやっていることに比べて十分な給料をもらっているとは思いません。なので、この贈り物を受け取ってもらえますか?
その下にホチキスで留められているのは、ビニール袋に入った15ドル(約1600円)。先生がそれを見て、不審に思うかもしれないと心配したのだろう、Parker君は「僕のお金です↓」と但し書きしている。実際のところ、この15ドルは、彼が誕生祝いとして貰ったお小遣いだ。
お金の下に赤字で書かれているのは、先生からの返事。残念ながら先生は受け取ってくれなかった。
これを受け取ることはできません。けれど、気持ちをこのように示してくれたことに感謝していますよ、Parker君。あなたのような生徒がいるから、私は教えがいがあるのです。
両親は知らなかったこと
Parker君の両親は、彼のリュックに入っていた手紙とお金を見つけて、初めてこのことを知ったという。
Facebookに写真を投稿したのは父親のDarrellさんだが、投稿文には「今朝、Parkerのフォルダーの中にこれを見つけた」と書かれている。
また、母親のJennifer Williamsさんは、ニュースメディアにこう話している。
これを最初に見た時、涙が出てしまいました。息子がすべて一人でこれを考え、実行したんだ、と思ったからです。息子のリュックに入っていた手紙を見つけるまで、私も夫も、息子がやったことをまったく知らなかったんです。
(了)
出典元:The Western Journal:9-Year-Old Uses His Own Birthday Money to Give His Teacher a ‘Raise’(11/7)
出典元:WFLA:Tampa 3rd grader uses birthday money to give teacher pay raise(11/4)