ウクライナで暮らす動物を救え!ライオンなどを避難させたイギリス人

Facebook/Tim Locks
4日間に及ぶミッションに成功
その男性とは退役軍人のティム・ロックスさん(45)だ。彼は2人の仲間と共に先日、ウクライナの南東にあるザポリージャ州の動物園に向かったという。 そこはロシア軍との最前線から20キロしか離れていない場所で、閉鎖された動物園には、ライオンやオオカミが残されたままになっていた。 ロックスさんらはクレーンを使い、3時間かけて、ケージに入れられたライオンやオオカミを、バンの荷台に乗せたそうだ。 そして空襲警報が鳴り響く中、動物園を出発。ルーマニアまで西進し、無事に動物を運び出し、4日間に及ぶミッションを成功させたという。

自然保護活動家から動物の窮状を聞く
イラク帰還兵のロックスさんは、1人でも多くの人に援助を届けるためにウクライナ西部の都市、リヴィウに滞在していたという。 そしてホテルで出会った自然保護活動家から、ライオンとオオカミの窮状を聞かされたそうだ。 そこで檻の大きさと車の荷台の広さを計算し、確認してから、東へ600マイル(約966km)も離れた動物園に向かって出発したという。

24時間体制、交代で運転
ロックスさんらは24時間体制で運転し、交代でハンドルを握りながら、ウクライナの様々な検問所を通過し、3月19日に動物園に到着。 すでにライオンの「シンバ」はケージに入れられ、オオカミの「アキーラ」は獣医が鎮静剤を与えてから、別のコンテナに入れられたそうだ。 そしてロックスさんらは通訳を介して、ウクライナ人のクレーン運転手とコミュニケーションをとり、なんとかケージを車の荷台に積みこむことができたという。