イタリア初のスターバックスがオープン!美しい内観にも注目
イタリアで初となるスターバックスがミラノにオープンし、注目を集めている。
初の店舗はスタバの高級路線
イタリア初のスターバックスがオープンしたのは、今月6日。場所はミラノの中心地だ。
今回の店舗は焙煎所を店舗内に有することで人気を博すスターバックスの高級路線店舗、“Reserve Roastery”となる。
イタリアにおけるスターバックスの出店は当初2017年初頭に計画されていたというが、当初の計画よりも遅れての出店となった。
イタリアでスタバは受け入れられるのか?
一方、イタリアにおいてスターバックスが消費者に受け入れられるかは不透明だ。
エスプレッソの本場として知られるイタリアでは、年間約60億杯ものコーヒーが消費されており、カフェも至る所に存在している。
スターバックスのイタリアデビューに際して行われた地元民へのインタビューにおいても、複数の人があえて他のカフェではなくスターバックスを選ぶか懐疑的な姿勢を示している。
ある人は「スターバックスのコーヒーを飲んでみたが、私はイタリアのコーヒーの方が断然好き」と回答。
さらには「スターバックスはそもそもコーヒーなの?」「アメリカ人はどうやってコーヒーを煎れるか知らない」といった厳しい声も聞かれている。
一方、スターバックスの側もイタリアにおける反応が厳しいものとなるであろうことは承知の上だ。
同社の最高デザイン責任者Liz Muller氏は、スターバックスのイタリアへの出店は“コーヒーについて教えるためではない”とする。
さらに「ここはコーヒーが生まれた場所だ」と理解を示すと共に、“イタリアの人々が親しんできたものとは異なるプレミアムな体験”を提供することに注力する、としている。
スタバがイタリア出店にこだわる理由とは?
しかしイタリアへの出店が厳しいものとなるであろうことがわかっていなかがら、なぜスターバックスはイタリアへの出店にこだわるのだろうか。
スターバックスがイタリアへの出店を検討していることを発表したのは、今年の5月。
6月にスターバックスを退任することとなった同社の前最高経営責任者ハワード・シュルツ(Howard Schultz)氏は、これまでにも繰り返しイタリアへの出店に対する熱意を伝えていた。
スターバックスを大きく拡大させた功績で知られるシュルツ氏は、1983年にミラノへ旅行をしている。
その際に受けたインスピレーションが、スターバックスの経営方針に影響を与えているとしていた。
そのためシュルツ氏はイタリアへの出店に関する声明において、「ミラノにおけるRoasteryの出店は、スターバックスのストーリーを完成させるものだ」と伝えている。
“世界で最も美しいスターバックス”とは?
しかしスターバックスのコーヒーの味がイタリアの一般市民に受け入れられるかはともかく、今回の店舗が観光客の注目を浴びることは間違いなさそうだ。
2300平方メートルという広大な面積を誇る今回の店舗について、スターバックスは“世界で最も美しいスターバックス”と表現。
かつて証券取引所と郵便局が入っていたという建物は、歴史の重みを感じさせる威厳たっぷりの外観だ。
屋外に設置された鳥かごを模したテラス席も、荘厳な建物にふさわしい雰囲気を演出している。
また広い店内には焙煎所はもちろんのこと、イタリア本場で人気を博すベーカリー「Princi」の協力によるパン焼き窯も設置。
スターバックスでは初の試みとなるアフォガートを作る様子が見られる、その名も“アフォガート・ステーション”まである。
さらに二階へと上がると、そこは食前酒などのアルコール類を提供するバーに。
その様はさながら“コーヒーの博物館”といった様相で、訪れるだけでも目を楽しませてくれそうだ。
コーヒーの本場イタリアへとついに上陸したスターバックス。コーヒーの味で本場イタリア市民を惹き付けられるかはともかく、旅行の際に一度足を運んでみたいことは確かだ。(了)
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