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スティーブ・バノン被告に有罪判決、議会侮辱罪で4カ月の実刑

スティーブ・バノン被告に有罪判決、議会侮辱罪で4カ月の実刑
Twitter/CSPAN

アメリカ・トランプ政権の元顧問だったスティーブ・バノン被告に、有罪判決が下された。

 

2件の議会侮辱罪に問われる

 

バノン被告は、米連邦議会議事堂襲撃事件を調査する下院特別委員会からの召喚状を無視し、また2件の議会侮辱罪に問われていた。

 

そして10月21日に連邦地裁で裁判が開かれ、バノン被告に有罪判決が下され、4カ月の実刑が言い渡された。また罰金6500ドル(約96万円)の支払いも命じられたという。

 

ただしバノン被告は控訴する意向を示しており、その間は刑の執行が猶予される。

 

召喚状を無視し、証拠も提出せず

 

バノン被告は、トランプ政権時代に顧問としてアドバイスを行ってきたが、イスラム圏からの入国制限などの政策を立案したとして、その後共和党内で反発が強まり、更迭された。

 

しかしその後も、トランプ氏を陰で支えていたと見られ、2021年の1月6日に起きた議会襲撃事件でも、事前に事件を予告し、何等かの情報を得ていたのではないか、と疑われてきた。

 

実際、議会襲撃前日の1月5日には、少なくとも2回トランプ氏と話し、ワシントンのホテルで計画会議に出席。右翼向けのポッドキャストで 「明日(6日)は大混乱になる」と発言していたという。

 

このため昨年9月には、事件を調査する下院特別委員会からの召喚状が送られたが、バノン被告は召喚に応じず、事件に関する文書も「行政特権で秘密が守られるべき」と被告自身が考え、提出しなかった。

 

判事は議会襲撃事件の深刻さを指摘

 

今回、判決を下したカール・ニコルズ判事は、1月6日の議会襲撃事件がいかに深刻であるかを繰り返し述べ、下院特別委員会には事件を調査し、二度と同じことが起きないようにする理由が十分にあると述べた。

 

またバノン被告自身が行政特権で証拠などが守られるべきと考えていたことについても、弁護士の助言を受けていた点を指摘した。

 

判決後、バノン被告は裁判官の決定を尊重すると述べたが、同時に有罪判決に対しては不服だとし、弁護士に控訴の通知を提出するつもりだと述べたという。

 

またバノン被告は、1月6日の特別委員会を非難し、11月に行われる中間選挙で、人々に投票するよう呼びかけたそうだ。(了)

 

出典元:ABC News:Steve Bannon sentenced to 4 months for contempt, pending appeal(10/21)

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