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習近平がマクロンばかり厚遇、EUの委員長は空港の一般客用出口から

習近平がマクロンばかり厚遇、EUの委員長は空港の一般客用出口から
Wikipedia/ウルズラ・フォン・デア・ライエン

今月の始め、フランスのマクロン大統領とEU(ヨーロッパ連合)のフォン・デア・ライエン委員長が訪中し、習近平国家主席と三者会談を行った。この際、習主席はマクロン大統領を手厚くもてなし、中国の体制に批判的なフォン・デア・ライエン委員長にはあからさまな塩対応だったようだ。海外メディアが伝えている。

 

空港の一般客用出口から

 

マクロン大統領とフォン・デア・ライエン委員長の待遇は、中国到着時から差をつけられていたそう。2人は別々の飛行機で到着したのだが、マクロン大統領が飛行機から降りたときは中国外務大臣に出迎えられ、その後、天安門広場で、軍隊パレードと祝砲で歓迎されたとのこと。

 

かたやフォン・デア・ライエン委員長はというと、空港のVIP専用ゲートには案内されず、何と一般客用の出口を利用。しかも出迎えに来ていたのは、なぜか中国の環境大臣だった。

 

要人を迎える公式の場である人民大会堂では、習首席自らが正面階段を降りてマクロン大統領と側近たちを迎え、笑顔で握手を交わしたが、その場にフォン・デア・ライエン委員長はいなかった。彼女はどうしたかというと、これはメディアの推測だが、後からその階段を一人で登り、マクロン、習両氏と合流したらしい。

 

また、マクロン大統領は豪華な公式晩餐会に招待されたが、フォン・デア・ライエン委員長は招待されず、その時間、EU代表団の本部で記者会見を開いていた。

 

さらに、中国の国営メディアはマクロン訪中による中仏関係の強化ばかりを報道し、フォン・デア・ライエン委員長は「アメリカの操り人形」としてソーシャルメディアでこき下ろされていたという。

 

フランスの反EU政治家が拍手

 

フォン・デア・ライエン委員長が塩対応を受けたことが米メディアで報道されると、EUに反対するフランス右派政党Les PatriotesのFlorian Philippot党首が、ツイッターで中国に拍手を送った。彼の投稿にはこう書かれている。

 

中国は、マクロン訪中の間、単なる公務員であるフォン・デア・ライエンを適切な位置に置いた。それはつまり、歓迎ゼロと、重視しないことだ。出国のときさえも、彼女は一般客のゲートを通らなければならなかった!彼女は怒りに震えた!素晴らしい!

(了)

 

出典元:Berliner Zeitung:Ursula von der Leyen muss in China durch Ausgang für normale Passagiere(4/9)
出典元:POLITICO:The warm embrace and the cold shoulder: China mines Europe’s fractures during joint visit(4/6)
出典元:Republiworld.com:China’s Unwelcoming Stance Toward EU Chief Von Der Leyen Lauded By Ex-French MEP(4/9)

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