イスラエルの入植者が乗った車が横転、パレスチナの男性が懸命の救助を行う

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イスラエルの入植者が乗った車が事故を起こし、パレスチナ人の男性らが救助する動画が捉えられ、公開されている。

 

ユダヤ人を救うため車へ駆け寄る

 

この事故が起きたのはヨルダン川西岸の占領地、南部にあるHebronという街を通る自動車専用道路とされている。

 

映像にはパレスチナ人の男性が車から降り、横向きに倒れている車両に向かって、慌てて駆け寄る場面が写っている。

 

その男性は「たった今、悲劇的な事故が起きた」と呟き、車内を覗くと「車の中に幼い子供たちがいるぞ!」と他の人々に声をかけた。

 

そして「他の車をチェックするんだ!そして救急車を呼ぶんだ!急げ!」と叫んでいる。

 

その数分後、幼児と2人の子供が母親と一緒に救助されるが、路肩に立つ子供たちは血を流しながら泣き叫んでいた。

 

しかしまだ車内には人が取り残されており、やがて到着したパレスチナの救急車によって病院へ運ばれたそうだが、その後の容態については分かっていない。

入植で土地を奪われているパレスチナ人

 

もともとイスラエルは1948年に建国して以来、パレスチナと土地を巡り争ってきたが、1993年に「オスロ合意」が成立。

 

パレスチナ人が独立した国家を樹立し、イスラエルと2つの国が平和的に共存する「2国家共存」を目指して和平交渉が進められてきた。しかし2014年4月を最後に交渉は中断。今も話し合いは行われてはいない。

 

現在、イスラエルが占領しているヨルダン川西岸地区や、ガザ地区は将来パレスチナ国家に含まれることが想定されてきたが、ヨルダン川西岸などはユダヤ人の入植地が点在しているという。

 

嫌がらせを受け、命の危険も

 

入植とはもともとパレスチナ人がいた土地にユダヤ人が家を建て住むことで、これは国際法上違反とされ国際社会から非難を浴びているが、現在も入植活動が積極的に進められているそうだ。

 

その結果、前から住んでいたパレスチナ人は土地を奪われ、強制的に立ち退きを余儀なくされ、家も取り壊され、生活の糧すら得られない人々も多いと言われている。

 

しかも立ち退いた後も、パレスチナ人らは入植者から家に火炎瓶を投げこまれたり、ひどい嫌がらせを受けたりして、命さえ脅かされているという。

 

今回の交通事故の動画を見た人からは「どうか、イスラエルとパレスチナに平和を」や「実際、この動画は政治や信仰ではなく、人間性が最初にあることを証明している」といったコメントが寄せられている。(了)

 

 

出典元:INDEPENDENT:Palestinians help rescue Jewish settler family after car crash(7/11)

 

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