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仏の田舎町からイスラム国に戦闘員を派遣したとして、5人の男の裁判を開始

仏の田舎町からイスラム国に戦闘員を派遣したとして、5人の男の裁判を開始
Twitter / Paris2015

フランスの町からイスラム国へと、多くの戦闘員を派遣したとされる男たちの裁判が5日に開始され、注目を集めている。

 

20人もの戦闘員の多くはシリアで死亡か

 

5人の男らにより戦闘員がイスラム国に派遣されたとして注目を集めるのは、フランス南部の都市モンペリエからほど近い、人口約2万6000人の小さな町リュネル。

 

20人もの戦闘員は2013年から2014年にかけ、同町で男らによりリクルートされた後、シリアへと派遣されたという。

 

男らはテロを企てた罪に問われている。

 

リュネルから派遣された戦闘員らは、シリア到着後は当時アルカイダの傘下にあったヌスラ戦線に参加。

 

その後2014年に活動地域が平定されると、イスラム国へ参加したとされている。

 

これらの戦闘員のうち、少なくとも8人は既に殺害されており、7人はシリアで行方不明になっているという。

 

 

またイスラム教へと傾倒し、戦闘員となった者の多くは幼い頃からの友人同士で、同じモスクの一室でプロパガンダ映像を見せられ、飲食をも共にしていたとされる。

 

多くのテロリストを生んだベルギーの町と似た状況

 

人口2万強ほどの小さな町において、これほど多くの戦闘員が排出されているのは異例のことのように思える。

 

しかし失業率が近年高止まりするリュネルでは、社会が不安定化した状態が続いており、その様子は2015年12月におけるパリのテロ事件と、2016年3月のベルギーの空港でのテロ事件の犯人を生み出したベルギーの町、モレンビークとも比較されている。

 

 

裁判にかけられている者の一人であるHamza Mosli容疑者から2014年に盗聴された会話では、「リュネルはイスラム国の階級において最上級に相当するフランスの町だ」との言葉もあったという。

 

シリアで起きたことの全容解明は困難か

 

5日に開始された裁判で罪を問われている戦闘員のうち、Adil Barki容疑者(39)とAli Abdoumi容疑者(47)は、ジハードに参加するためシリアへと渡った後に帰国したとして罪に問われているという。

 

Barki容疑者はパニック障害を有するため単純作業しか与えられず、シリアには数週間しか滞在しなかったと説明。

 

Abdoumi容疑者は容疑を否認しているという。

 

さらにHamza Mosli容疑者と本名が明らかとなっていないJawad S. 容疑者とSaad B. 容疑者は、シリアにおいて戦闘員の世話役を行っていた疑いがかけられている。

 

Mosli容疑者はジハードへの参加を希望する者と、シリアのイスラム国参加者をつなぐ仲介者としての役割を担っていたとみられている。

 

同容疑者は2人の兄弟をシリアで失っているという。

 

またJawad S. 容疑者はイスラム国参加希望者を鼓舞していたとみられると共に、Saad B. 容疑者は自らの義姉をシリアへと渡るように説得したとみられている。

 

Saad B. 容疑者の兄弟、Abdelkarimもシリアで死亡しているという。

 

一方、5日に開始された裁判においては、裁判長が「何が起こったか理解することを要求することは、必ずしもできない」とし、シリアで起きたことの全容を解明することは困難であるとの見方を示した。

 

 

さらに「裁判の狙いは“ジハーディストを流出させる”土壌があったかどうか理解することだ」としている。

 

イスラム国による罪が裁判により少しでも明らかになり、尊い命の犠牲が減ることを祈るばかりだ。(了)

 

出典:The Local France:Lunel: The tiny French town that became the symbol of jihad(4/5)

出典:The Sun Daily:French trial delves into ‘jihad town’ recruits for Syria(4/5)

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