まるで地獄…火の粉が飛び交うカリフォルニアの山火事の実態が恐ろしい【動画】
アメリカのカリフォルニア州で発生している山火事が大きな被害を及ぼしているが、予想を超える火の勢いを捉えた動画が公開されている。
保安官も「退避の必要はない」と語る
この動画を撮影したのはMichael Vienさん。彼は10月8日の23時30分頃に自宅を襲った山火事の様子を捉え、その後当時の状況について、寄付を募るページ「Gofundme」で語った。
Vienさんによれば当時、空が暗くなり自宅から多くの煙が見えたことから、避難すべきかどうか地元の保安官事務所に連絡し、尋ねたという。
保安官はその時「まだその必要はない」と答え、退避する時には人を派遣するから、と伝えたそうだ。
しかし火の勢いは、皆の想像をはるかに超えていた。
無数の火の粉が飛び交い、流れていく
Vienさんによれば当時、風は森から自宅に向かって、絶えず秒速18mの速さで吹き寄せていたという。
その後、火はあっという間に迫り、家も停電となり電気も消えたため、彼は懐中電灯と身の回りのもの、さらに犬を連れて大型の車に乗り込んだそうだ。
その時の映像には、確かに火の粉が風で煽られ、ものすごい勢いで横に流れていく様子が写っている。
またその後もVienさんらが乗った車が、炎に包まれた無数の木々の間を縫うように、必死の思いで走っていく様子が写っている。
家は廃墟、全てを失ってしまう
Vienさんとルームメイトはその後、現場から脱出することに成功。命は助かったが、彼が所有していた全てのものは火事で失ってしまったという。
また彼は動画の中で保安官らを責める言葉を使っていたが、その後、恐怖から口をついて出た言葉だと弁明。
保安官や消防士たちがベストを尽くしていることを理解しており、保安官も火の回りが早いのを知らなかったのは仕方がないと語っている。
その後Vienさんは、火災保険が建物以外の所有物に対しては適用されないとして、Gofundmeのページを立ち上げたという。その中で彼は「多くの人が、余りにも多くを失った」と語っている。(了)
出典元:gofundme:Lost everything in California Fire(10/11)