アップルストア内でiPhoneのバッテリーが発火、煙が出て50人が店内から避難
スイスにあるアップルストアで、iPhoneのバッテリーから煙が出て、数人が治療を受けたと報じられている。
バッテリーを外した瞬間、発火
その事件が起きたのは1月9日。場所はチューリッヒにある、中央駅近くのアップルストア内とされている。
チューリッヒ警察によればこのボヤ騒ぎは、修理を担当する者がアップルストア内で、iPhoneからバッテリーを外そうとした時に起きたという。
そのバッテリーは過剰に熱を帯びており、その後発火。修理担当の手を火傷させ、同時に店内にわずかに煙を立たせたそうだ。
そのため当時、店内にいた50人の客と従業員は避難を余儀なくされたとか。
Apple Store in Zurich Evacuated Following Incident With Overheated iPhone Battery https://t.co/uj3oqxFYh1 pic.twitter.com/ufs4Ztiinw
— Experimac Seattle (@EXMSWSeattle) January 10, 2018
7人が治療を受けるも入院の必要なし
しかしその後、スタッフは冷静に対処。すぐに警察に連絡し、バッテリーにも消化するため粉末をかけたという。
警察も声明で「スタッフはよく的確に対処しました。彼らは加熱したバッテリーにケイ砂をかけました。そのため煙は収まり、換気扇のスイッチが入った時には吸い込まれていきました」と語っている。
また50人の客のうち7人が治療を受けたが、入院の必要もなく、軽いケガですんだようだ。
現在、チューリッヒの科学捜査研究所は、今回の事件の原因が本当にバッテリーにあったのかを確定するため、調査を行っているという。
またアップルは警察が声明を出した段階では、まだ正式なコメントを発表していなかったと言われている。
Swiss Police release the photos of exploded iPhone 6s Plus from @Apple store in Zurich. @tim_cook https://t.co/XnFmCj2nq3 pic.twitter.com/RRY8LfXazP
— Russian Market (@russian_market) January 9, 2018
ソフトのアップグレードも計画
iPhoneといえば、アップルは先日、古くなったバッテリーの寿命を長持ちさせるために、スマホの速度を故意に低下させたことを認めた。
その後、同社はバッテリー交換の費用を下げることを発表。さらにバッテリーがどの程度老朽化しているのかをユーザーへ正確に示すため、ソフトのアップグレードを計画していることを明らかにしている。
今回の事件ではまだバッテリーの老朽化と発火との因果関係は明らかにされていないが、ユーザーを不安にさせる出来事だったと言えるかもしれない。(了)
出典元:MailOnline:Fifty people flee Apple store and one worker suffers burns after smoking iPhone battery overheats in Zurich(1/9)
出典元:KESQ:Smoking iPhone battery forces Apple store evacuation(1/9)