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豪華客船の船内で謎の病気が蔓延、300人以上に嘔吐や下痢の症状

豪華客船の船内で謎の病気が蔓延、300人以上に嘔吐や下痢の症状
Flickr_Tony Hisgett

アメリカで、豪華客船の乗客らが謎の病気で苦しむ事態となり、保健当局が調査に乗り出した。

 

乗客284人と乗組員34人が病気に

 

その豪華客船とは、「ルビー・プリンセス号」だ。

 

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によれば、2月26日から3月5日までの航海中、乗客2881人のうち284人と、1159人の乗組員のうち34人が原因不明の病気にかかったという。

 

体調を崩した人の主な症状は、嘔吐と下痢で、CDCの疫学者と環境衛生担当者は3月5日、テキサス州の町、ガルベストンの港に停泊したこの客船に駆け付けたそうだ。

 

その後、乗客の便のサンプルが採取されたが、現時点でも、まだ病気の原因は特定されていない。

 

ノロウイルスの可能性が高い

 

この客船を所有する船会社「プリンセス・クルーズ」の広報担当者によれば、この病気は、嘔吐と下痢を引き起こす非常に感染力の強い、ノロウイルスが原因である可能性が高いという。

 

またCDCも、ノロウイルスは「クルーズ船ウイルス」と呼ばれることもあり、客船で発生する下痢性疾患の90%以上を引き起こすと述べている。

 

航海中、「プリンセス・クルーズ」は乗組員に対して、病気の乗客を客室に隔離するよう指示したそうだ。

 

「ルビー・プリンセス号」は2020年、オーストラリアに停泊し、船内で数百人に及ぶ、新型コロナの陽性患者が出たことで注目を集めたという。

 

またCDCは今まで、クルーズ船における新型コロナのアウトブレイクを監視してきたが、症例を追跡するプログラムは、2022年7月に終了したそうだ。(了)

 

出典元:CBS:More than 300 sickened on Ruby Princess cruise ship, CDC says(3/8)

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