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ジェームズ・ウェッブ望遠鏡が新たな「創造の柱」の画像を撮影

ジェームズ・ウェッブ望遠鏡が新たな「創造の柱」の画像を撮影
NASA

先日、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がとらえた「創造の柱」の画像が公開されたが、今回新たな画像が撮影された。

 

中間赤外線観測装置を使った新たな画像

 

先々週、ジェームズ・ウェッブ望遠鏡の近赤外線カメラ (NIRCam) が、地球から約6500光年の距離にある「創造の柱」を撮影し、その画像が公開され話題となった。

 

「創造の柱」とは、「メシエ16 (M16)」または「わし星雲」と呼ばれる星雲の中心部のことで、ここではガスと塵の大きな雲の中で、新しい星が生まれているという。

 

そして今回、ジェームズ・ウェッブ望遠鏡は、中間赤外線観測装置 (MIRI) を使って「創造の柱」を撮影。2枚目となる新しい画像が公開された。

 

NASA
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塵の光の波長を選んで撮影

 

近赤外線カメラ (NIRCam) による画像は、塵の柱をほぼ半透明にし、何千もの若い青い星を強調することができたという。

 

しかし今回の中間赤外線観測装置 (MIRI)では、塵自身が実際に光っている波長を選び、フィルタリングしているそうだ。

 

これによりこの観測装置が、近くにある高温の星の強い光によって輝く、塵や複雑な分子の研究にも適していることが示された。

 

NASAによれば、画像で塵が最も密集している部分は、暗い灰色をしており、フクロウが羽を広げたようにV字を描いている上部の赤い部分は、塵が拡散して温度が下がっているという。

 

下は以前、近赤外線カメラで撮影された画像。

 

NASA
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「新しい科学情報を生み出している」

 

中間赤外線観測装置 (MIRI)は、イギリスを中心とするヨーロッパ10カ国の科学者とエンジニア、そしてNASAのジェット推進研究所との共同作業で開発されたと言われている。

 

英国天文技術センターのディレクターであり、この装置の共同研究者のジリアン・ライト教授は、次のように語っている。

 

「MIRIの性能の高さを目の当たりにして、ただただ感激しています。これまでにない、まったく新しい科学情報を生み出しています。この新しい画像で見られるものは、言ってみれば柱の “皮膚 “のようなものです。星が塵を燃やし始めているフィラメント状の構造を見ることもできます。そして、暗黒の領域も見ることができるのです」

 

NASAによれば、ガスや塵、星をより正確に数えることができる波長の光や観測装置は、星がどのように形成されるのか、研究者に情報を与えてくれるという。

 

このため今回の MIRI 画像によって、天文学者はこれまでよりも高い解像度の中間赤外線データを手に入れ、さらに精密なダスト(塵)測定を行って、この遠方領域の3次元的な全体像を明らかにする予定だとしている。(了)

 

出典元:BBC:James Webb telescope’s ghostly ‘Pillars of Creation’(10/28)

出典元:NASA:Haunting Portrait: NASA’s Webb Reveals Dust, Structure in Pillars of Creation(10/28)

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