ロシア軍がベラルーシからウクライナ北部に向けて、25発のミサイルを発射

Twitter/Euromaidan Press

7月28日、ベラルーシからロシア軍が、ウクライナ北部に向けて25発に及ぶミサイル攻撃を行った。

キーウや西部の州にもミサイル攻撃

ウクライナ政府関係者やベラルーシの野党関係者によると、ロシア軍のミサイルはベラルーシから発射され、ウクライナ北部のチェルニヒフ州や首都・キーウ郊外、その西側のジトーミル州に着弾したという。

チェルニヒフ州のヴィアチェスラフ・チャウス知事は、9発のミサイルがホンチャリヴスカ村の近くに落ち、他の一部は近くの森に落下したと述べている。

ベラルーシでロシア軍の動きを追跡している活動家は、ミサイル発射はベラルーシ南東部の町、Gomel近くにあるジアブラウカ飛行場からだと指摘した。

This morning started for Ukrainians with 10s of missiles launched from territory of Belarus & by Russian forces.

They targeted infrastructure objects in Kyiv, Chernihiv, Kharkiv oblasts. A📷school & yacht club were damaged in Mykolayiv, a house in Toretsk https://t.co/rJH1w4osQ5 pic.twitter.com/zAzIK7MLeD

— Euromaidan Press (@EuromaidanPress) July 28, 2022

南部にも3回のロケット攻撃

また南部のミコライウでも28日の朝、ロシア軍による大規模なロケット攻撃が行われたそうだ。

ロケット攻撃は3回行われ、Korabelny地区にある中学校の校舎がほぼ完全に破壊されたことが分かっている。この攻撃により、1人が負傷した。

この一連の攻撃は、ウクライナで初めて国家樹立を祝った日に行われたという。ゼレンスキー大統領は、国民へメッセージの中で次のように述べている。

「落ち着かない朝。またしてもミサイルによるテロだ。我々は決してあきらめない。私たちはあきらめない。私たちを脅かすな。ウクライナは独立した、自由で、不可分の国家である。これからも常にそうだ」

イギリス国防省の分析

ウクライナ南部の戦況について、イギリス国防省は28日の朝、情報を更新し、ウクライナ軍のヘルソンでの反攻は勢いを増しているとの見方を示した。

「ウクライナ軍は、ロシア軍占領地ヘルソンとの北の境界をなす、イングレット川の南側に橋頭堡（橋を守るための砦）を築いた可能性が高い。ウクライナは新しい長距離砲を使い、ロシアが支配地域への補給に頼っているドニエプル川の橋のうち、少なくとも3本に損傷を与えた」

「ロシアの第49軍はドニエプル川の西岸に駐留しており、現在は非常に脆弱な状態にあるようだ。同様に、ロシアが占領している最も政治的に重要な都市であるヘルソン市は、現在他の占領地から事実上切り離されている（橋への攻撃により）。この都市を失うことは、ロシアが占領を成功裏に終わらせるための試みに大きな打撃を与えるだろう」

Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 28 July 2022

Find out more about the UK government’s response: https://t.co/Uxf7cRQ29Q

🇺🇦 #StandWithUkraine 🇺🇦 pic.twitter.com/K9dClLZ1f1

— Ministry of Defence 🇬🇧 (@DefenceHQ) July 28, 2022