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ウクライナ西部、ポーランド国境付近にある訓練基地をロシア軍が攻撃

ウクライナ西部、ポーランド国境付近にある訓練基地をロシア軍が攻撃
Twitter/Visegrád 24

ロシア軍は3月13日、ポーランド国境付近にある国際平和維持・安全保障センターの基地を攻撃した。

 

30発以上の巡航ミサイルを発射

 

ウクライナ西部リヴィウ州の町、ヤーヴォリウにある国際平和維持・安全保障センターの訓練基地が13日早朝(現地時間)、ロシア軍によるロケット攻撃を受けた。

 

ロケット攻撃は午前5時45分に行われ、2つの大きな爆発が見られたという。リヴィウ州のマクシム・コジツキー知事は、ロシア軍がリヴィウ市の北西30キロにある基地に向け、30発以上の巡航ミサイルを発射したと語っている。

 

13日の早朝、コジツキー知事は今回の爆撃で、9人が死亡し、57人が死亡したと発表していたが、英メディアは、現時点で134人が負傷、35人の死亡が確認されたと伝えている。

 

米とNATOが教官を送っていた訓練基地

 

ヤーヴォリウの町は、ポーランドとの国境から12km(20km、30kmとの報道も)しか離れていない。またアメリカとNATOは定期的に、国際平和維持・安全保障センターに教官を送り、ウクライナ軍の兵士の訓練を行ってきた。

 

ロシアの外交官はすでに、ウクライナへの外国からの軍事装備の輸送を “合法的な標的 “と見なしていると警告していたという。

 

またロシア軍の戦闘機は、スロバキアやハンガリーとの国境から250キロ離れたウクライナ西部の都市、イワノ・フランキフスクの空港にも空爆を行った。

 

イワノ・フランキフスク市のスラン・マルチシキフ市長は、ロシアの狙いは「パニックと恐怖をまき散らすことだ」と述べている。

 

「もし化学兵器を使ったら・・・」

 

一方、ポーランドの大統領はBBCのインタビューにおいて、少し気になることを述べている。

 

ポーランドのアンドレス・ドゥダ大統領はBBCの番組において、ロシアのプーチン大統領が「非常に困難な状況」にあるため、化学兵器を使用する可能性があるとの見方を示した。

 

また「実際、政治的には、プーチンはすでに戦争に負けており、内部的(ウクライナ国内のことか?)にも勝っていない」と発言。

 

その上で「もしプーチンが大量破壊兵器を使用すれば、それは『ゲームチェンジャー(事態を大きく変える出来事)』になるだろう」とし、次のように語った。

 

「北大西洋条約機構(NATO)は、そのテーブルについて、何をすべきか真剣に考えなければならないだろう。なぜなら、それはヨーロッパもしくはこの地域だけでなく、世界全体が危険になる始まりだからだ」(了)

 

出典元:ABC News:Russian airstrike hits base in western Ukraine, kills 9(3/13)

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war latest: 20 people reportedly killed after military base near Polish border hit by missiles – live(3/13)

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