キラウエア火山で8箇所から噴火、溶岩が激流となって海へ流れていく
ハワイ島で先日、8箇所から噴火が認められ、そこから大量の溶岩が猛スピードで海へ流れていく様子が撮影された。
溶岩の速さは時速24kmにも達する
ハワイ火山観測所によれば、ハワイ島南東部にあるキラウエア火山の「East Rift Zone(低地側)」では6月15日に8つの裂け目が確認され、そこから溶岩の噴出が続いたという。
Lava flow and fissure map as of 11:00 a.m. HST, June 14, 2018. Given the dynamic nature of #Kīlauea's lower East Rift Zone eruption, map details shown here are accurate as of the date/time noted. #LeilaniEstates #Kapoho #LERZ pic.twitter.com/UCcTmxol2P
— USGS Volcanoes🌋 (@USGSVolcanoes) June 14, 2018
また噴火活動は2日後の6月17日になっても活発で、吐き出された大量の溶岩がそのゾーンからKapoho湾へ向かって流れ込んでいるそうだ。
しかし驚くのはその早さ。米地質調査所によれば、噴火口の近くでは溶岩の流れる速さは時速24kmにも達するという。その映像がこちら。
In Kīlauea Volcano’s #LERZ lava from fissure 8 builds a spatter cone over 170 ft tall. Lava exiting fissure 8 travels ~15 mph, slowing to ~2 mph near the ocean entry at Kapoho. https://t.co/wVjjwvIz3X pic.twitter.com/WXcW00a8fo
— USGS Volcanoes🌋 (@USGSVolcanoes) June 17, 2018
ただ海へたどり着くまでの中流域では速度は約時速9.7kmに弱まり、海へ入るころには速度は約時速3mから4mほどまで落ちている。
危険な大気汚染物質も放出されている
この溶岩は長さ12kmに及ぶ溝を作り、小さな滝のような場所をいくつも流れ落ちていき、海へ向かっていくそうだ。
また噴火口では大量の二酸化硫黄ガスの煙が放出され、太陽光と酸素によって化学反応を起こした有害な大気汚染物質「Vog(火山:volcanoとスモッグとの合成語)」を発生させているという。
さらに溶岩が海に入ると、塩酸ガスや火山性のガラスの微粒子を含んだ有害な煙、「Laze(溶岩:Lavaと靄:hazaの合成語)」が放出されるため、当局は住民に自宅待機するようアドバイスしているとか。
#Number time. #Fissure8 #lava effusion rate estimates indicate ~100 cubic m/s. OR…
~26,000 US gallons/s
~12 commercial dump trucks/sThis morning's photos – low fountains, elongate cone, and robust ocean entry plume. #KilaueaErupts #Kilauea #KilaueaEruption #LERZ pic.twitter.com/O5hk4iFV7C
— USGS Volcanoes🌋 (@USGSVolcanoes) June 13, 2018
5月3日に起きた噴火により、すでに溶岩は14平方キロメートルを覆い尽くし、少なくとも467戸の住宅が破壊されたという。
被害が拡大しないよう、早く鎮静化してもらいたい。(了)
出典元:MailOnline:Mesmerizing river of lava gushes rapidly from Kilauea toward the ocean as volcano leaves more than 467 homes destroyed(6/18)
出典元:Facebook:USGS(6/18)
参考:Yahoo:キラウエア火山の脅威「レイズ」と「ヴォッグ」の正体(5/22)