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キラウエア火山で8箇所から噴火、溶岩が激流となって海へ流れていく

キラウエア火山で8箇所から噴火、溶岩が激流となって海へ流れていく
Twitter/USGS Volcanoes

ハワイ島で先日、8箇所から噴火が認められ、そこから大量の溶岩が猛スピードで海へ流れていく様子が撮影された。

 

溶岩の速さは時速24kmにも達する

 

ハワイ火山観測所によれば、ハワイ島南東部にあるキラウエア火山の「East Rift Zone(低地側)」では6月15日に8つの裂け目が確認され、そこから溶岩の噴出が続いたという。

 

 

また噴火活動は2日後の6月17日になっても活発で、吐き出された大量の溶岩がそのゾーンからKapoho湾へ向かって流れ込んでいるそうだ。

 

しかし驚くのはその早さ。米地質調査所によれば、噴火口の近くでは溶岩の流れる速さは時速24kmにも達するという。その映像がこちら。

 

 

ただ海へたどり着くまでの中流域では速度は約時速9.7kmに弱まり、海へ入るころには速度は約時速3mから4mほどまで落ちている。

 

危険な大気汚染物質も放出されている

 

この溶岩は長さ12kmに及ぶ溝を作り、小さな滝のような場所をいくつも流れ落ちていき、海へ向かっていくそうだ。

 

また噴火口では大量の二酸化硫黄ガスの煙が放出され、太陽光と酸素によって化学反応を起こした有害な大気汚染物質「Vog(火山:volcanoとスモッグとの合成語)」を発生させているという。

 

さらに溶岩が海に入ると、塩酸ガスや火山性のガラスの微粒子を含んだ有害な煙、「Laze(溶岩:Lavaと靄:hazaの合成語)」が放出されるため、当局は住民に自宅待機するようアドバイスしているとか。

 

 

5月3日に起きた噴火により、すでに溶岩は14平方キロメートルを覆い尽くし、少なくとも467戸の住宅が破壊されたという。

 

被害が拡大しないよう、早く鎮静化してもらいたい。(了)

 

 

出典元:MailOnline:Mesmerizing river of lava gushes rapidly from Kilauea toward the ocean as volcano leaves more than 467 homes destroyed(6/18)

出典元:Facebook:USGS(6/18)

参考:Yahoo:キラウエア火山の脅威「レイズ」と「ヴォッグ」の正体(5/22)

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