不可解なサルの大量死、インドで12匹が折り重なり倒れているのが発見される
インドの森で多くのサルが死んでいるのが発見され、死亡した原因について議論が起きている。
一箇所に折り重なり倒れていた
死んだサルが見つかったのは、インド北部のウッタル・プラデーシュ州にあるLakhimpur Kheriという街とされている。
森林局の作業員が9月4日に森へ入ったところ、12匹のサルが一箇所に折り重なって死んでいるのを発見したという。
作業員らはその様子を撮影。動画には彼らが死んだサルを袋に詰める様子が映っている。
死因は心停止、トラへの恐怖が原因か
地元の住民らは突然のサルの大量死に困惑。そのため獣医のSanjeev Kumar氏が、サルの検死を行ったそうだ。
その結果、サルの体からは毒は見つかっておらず、彼らが同時に心臓発作による心停止に陥ったことが判明。その原因としてトラの存在が考えられたとか。
獣医のSanjeev Kumar氏は取材に対し次のように語っている。
「サルたちが心停止で死んだことについては、検死解剖の報告でも確認されました。サルたちは恐らくトラの吠える声で(恐れて)死んだのでしょう。このエリアにはしばしばトラが徘徊していますから」
また村人も、サルが死んだと思われる時間帯に、トラの吠える声を聞いたとしている。
トラが原因とする説を批判する専門家も
しかし一方で野生動物の専門家の中には、トラが原因になっていることについて批判する人もいるという。
そして彼らは、サルたちが病気の感染によって死んだ可能性が高いと主張しているとか。
同じく獣医であるBrijendra Singh氏も、Times of Indiaへの取材に対し次のように語っている。
「これらのサルたちは野生の動物です。彼らはこのような形で死ぬことはありません。全てのサルたちは、彼らの命を奪った感染症に苦しんでいたのかもしれません」
心停止を起こした原因がトラなのか病気なのは定かではないが、もし病気だとすれば人間に害が及ぶ前に調査をした方が安全かもしれない。(了)
※動画の閲覧にはご注意いただきたい。
https://youtu.be/VKTDsc67U04
出典元:Times of India:12 monkeys die of ‘heart attack’(9/5)
出展元MailOnline:Twelve monkeys ‘die from heart attacks after they were scared by a tiger’ in Indian forest(9/11)