パレスチナ系の大学生、3人が銃撃され負傷【アメリカ】
アメリカで先日、3人のパレスチナ系の大学生が銃撃され、負傷する事件が起きた。
家に向かう途中に銃撃される
その事件が起きたのは11月25日、場所はバーモント州の町、バーリントンとされている。
当時、パレスチナ系の大学生3人、ヒシャム・アワルタニさんとターシーン・アーメドさん、キナン・アブダルハミドさんが、夕食を食べに親族の家に向かっていたという。
その途中、3人は何者かに銃撃され、負傷したそうだ。3人はブラウン大学、ハバフォード大学(カレッジ)、トリニティ大学(カレッジ)の学部生だったとされている。
Three young Palestinian men, Hisham Awartani, Tahseen Ali and Kenan Abdulhamid, students at Brown and other US universities, were shot last night on their way to a family dinner in Burlington, USA. Their crime? Wearing the Palestinian keffiyeh. They are critically injured. And… pic.twitter.com/OwafFkHwg4
— Husam Zomlot (@hzomlot) November 26, 2023
1人の男が大声で叫び、嫌がらせ
3人は25日の午後6時半前(現地時間)、バーモント大学のキャンパス付近で銃撃され、その後、治療のためにバーモント大学医療センターに搬送されたという。
当時3人(のうち2人との情報も)は、「クーフィーヤ(パレスチナの伝統的なスカーフ)」を被り、英語とアラビア語を話しており、犯人の男が彼らに向かって大声で叫び、嫌がらせをしていたそうだ。(犯人は言葉を発しなかったとの情報も)
警察は11月26日に、犯人の男、Jason J. Eaton容疑者(48)を逮捕。現在も動機などについて、捜査を続けている。
それまで市民団体の米イスラム関係評議会(Cair)は、犯人の逮捕と訴追につながる情報に対して、1万ドル(約150万円)の報奨金を提示していた。
また3人の家族も共同声明を発表し、「我々は法執行機関に対し、これを憎悪犯罪(ヘイトクライム)として扱うことを含め、徹底した捜査を行うよう求める」と述べていたという。(了)
出典元:The Guardian:Three Palestinian students shot and wounded in Vermont, police say(11/26)
出典元:CBS:Arrest made after 3 Palestinian college students shot in Burlington, Vermont, police say(11/27)