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フランスのセーヌ川にベルーガが出現、食べ物を拒否し体が衰弱

フランスのセーヌ川にベルーガが出現、食べ物を拒否し体が衰弱
Twitter/Sea Shepherd France

フランスを流れるセーヌ川に先日、ベルーガが現れたのだが、現在体が弱っているという。

 

ビタミン・カクテルを投与

 

ベルーガは本来、北極圏などに生息しているが、8月3日にはパリとルーアンの町の間を流れるセーヌ川で発見されたという。

 

しかし体は痩せてしまい、骨が突き出ているため、栄養不足が懸念されたことから、8月5日には、海洋保護団体「シーシェパード・フランス」によってニシンや生きたマスなどが提供されたそうだ。

 

しかしベルーガはそのエサを食べるのを拒否したため、8月7日はビタミン・カクテルを投与された。

 

臆病で、長い潜水が続く

 

「シーシェパード・フランス」によれば、その後もベルーガは警戒しながら、動き続けているという。

 

またGECC海洋保護協会のGerard Mauger氏は8月5日、「非常に臆病なようだ。ほんの少し浮上し、その後長い潜水が続く」と述べている。

 

ソナーの録音によると、このベルーガは特有の鳴き声をほとんど発しておらず、健康状態についてさらなる懸念が高まっている。

 

「シーシェパード・フランス」の会長であるラミヤ・エッセムラリ氏は、記者会見で「本当に極端に痩せている。骨が突き出ている。もう手遅れなのかもしれません」と述べている。

 

 

ベルーガは通常、北極と亜北極の海に生息しているが、時には南の海や川の河口に迷い込むことがあり、淡水でも一時的に生存することができるという。

 

ただ今回、なぜベルーガが生息地から遠く離れた場所に移動したのかは分かっていない。一般市民には、この動物に近づかないよう呼びかけられている。(了)

 

出典元:METRO:Beluga whale stranded in River Seine pumped with vitamins as it refuses food(8/7)

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