違法に製造された酒を飲み、54人が死亡、100人以上が入院【インド】
インドで、違法に製造されたお酒を飲み、数多くの人が病院へ運ばれ、その後死亡した。
販売後、数時間以内に37人が死亡
この事件が起きたのは、南部のタミル・ナードゥ州にあるKarunapuram村とされている。
6月18日の朝、この酒が不法に販売された後、数時間以内に37人が死亡したという。
また失明して病院に搬送された人もいれば、路上で倒れてほぼ即死した人もいたそうだ。
現在までに54人が死亡し、まだ100人以上が入院中で、19日以降、嘔吐や腹痛、下痢の症状で200人近くが治療を受けている。
人々が、違法で安価な酒を購入する
インドでは毎年何百人もの人が、裏通りの蒸留所で作られる、違法で安価な酒で亡くなっているという。
Karunapuramなどの村の住民のほとんども非常に貧しいため、合法的な店でブランドのお酒を買うよりも、はるかに安い、違法に販売されているお酒に頼っているそうだ。
そして今回のお酒も、地元で醸造され、有毒なメタノールが混入されていたという。
しかし、酒にメタノールを混入すると、失明、肝臓障害、死に至る可能性がある。
今回の事件を受け、致死性の酒の販売に関連して7人が逮捕され、地区の酒類販売業者と醸造業者に対しても追及措置が取られているそうだ。
国民からは違法な酒類販売業者の取り締まりを求める声があるが、このような酒類による死者は後を絶たず、今回のような事件は、ここ数年で最悪のものとされている。(了)
出典元:METRO:Toxic alcohol kills 54 in India – but the reason people drink it is heartbreaking(6/23)