22年前、南米の山で遭難した登山家の遺体を発見、氷点下の環境で保存されていた
22年前に南米の山で雪崩に巻き込まれた、アメリカ人登山家の遺体が発見された。
キャンプ地の近くで遺体を発見
その登山家とは、William Stampflさん(当時58歳)だ。
彼は22年前、南米のペルーにあるアンデス山脈の最高峰の1つ、標高6768mのワスカラン山に登ろうとしていたという。
しかし途中、雪崩に巻き込まれ、長い間行方が分かっていなかったそうだ。
そして今年の7月5日、警察は海抜5200mのキャンプ地の近くで、Stampflさんの遺体を発見した。
Cuando una avalancha de nieve sepultó al montañista estadounidense William Stampfl hace 22 años en el nevado Huascarán, la montaña más alta de Perú, su familia jamás pensó que recuperarían sus restos. Entonces llegó una llamada en junio.https://t.co/UWQWAmBl5F pic.twitter.com/uuKwKgXiea
— AP Noticias (@AP_Noticias) July 9, 2024
遺体が氷点下の中で保存されていた
地元の警察によると、Stampflさんの遺体は氷と、氷点下の気温の中で保存されており、登山靴やアイゼン、衣類の保存状態も良かったという。
また、Stampflさんが運転免許証とパスポートを所持していたため、遺体の身元確認は容易だったそうだ。
Stampflさんは、オーストリア生まれで、土木技師の仕事についており、2002年に友人のマシュー・リチャードソンさんと、スティーブ・アースキンさんと共に、ワスカラン山の登山に挑戦したという。
アースキンさんの遺体は雪崩の直後に発見されたが、リチャードソンさんの遺体は、現在も依然行方不明となっている。
Stampflさんの遺体は週末にガイドと警察官によって山から運び出され、ワラス市の遺体安置所に安置されたという。
地球温暖化により世界中の氷河が溶けて後退しており、南米のこの山でも、ハイカーや登山者の遺体が解けた氷や雪から現れ、遺体の数が著しく増加しているそうだ。(了)
出典元:The Guardian:US mountaineer buried by avalanche 22 years ago found preserved in ice, police say(7/9)