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アメリカで指名手配の凶悪犯、メキシコで警官として働いていた

アメリカで指名手配の凶悪犯、メキシコで警官として働いていた
X/David Winter@DavidWinterTV

オハイオ州シンシナティ市で、20年ほど前に起こった殺人事件。その犯人と見られるアントニオ·リアーノという男が国外逃亡し、米当局から指名手配を受けていたのだが、最近になってメキシコで警察官として働いているところを発見された。

 

口論の相手を射殺

 

2004年12月、クリスマスの4日前というその日、シンシナティ市のバーで飲んでいたリアーノは、被害者の男性(25才)と口論になり、拳銃を抜いた。口論が始まったのは店内だったが、2人とも店を出てからも争い続け、そこでリアーノは拳銃で相手の顔面を撃ち抜いた。現場が監視カメラに映っていたため、警察はすぐに犯人であるリアーノを特定し、捜査を開始した。

 

リアーノは様々な犯罪に手を染めており、「El Diablo」(スペイン語で「悪魔」)というニックネームがあったそうだ。警察は全米規模の捜査を行ったが、この男は逃げ続け、ニュージャージー州に住む親類を訪れたのを最後に消息を絶った。

 

それから20年間、リアーノは全米の最重要指名手配リストに載っていたが、海外メディアによれば、本格的な捜査が行われたのは当初の数年間だけで、それ以降はほぼ放ったらかしになっていたとのこと。

 

ところが最近、ソーシャルメディアに顔出ししている彼を、捜査官が見つけた。

 

「メキシコの人たちを助けたかった」

 

リアーノが殺人を犯した20年前、フェイスブックは存在しなかった。ところが、当時の担当捜査官であり現在はペンシルベニア州バトラー郡検察庁に勤務するポール·ニュートン氏が、最近になってフェイスブックで犯人の名前を検索したところ、メキシコ·オアハカ州で警察官として働く彼の写真が出てきた。その時の驚きを、ニュートン氏はメディアにこう話している。

 

「『マイ·ゴッド! 彼がいた!』と言いましたよ。(髪などは)少しグレーになっていて、歳をとっていましたが、確かに彼でした」

 

メキシコ当局は、リアーノがオアハカ州の町の警察署で働いていることを確認し、逮捕した。近くアメリカに送還する予定になっている。

 

逮捕されたリアーノは、メキシコで警察官になった理由を尋ねられ、「メキシコの人たちを助けたかったから」と答えたそうだ。(了)

 

出典元:Odditycentral:Dangerous Criminal Wnted in the US for 20 Years Found Working as Police Officer in Mexico(8/15)
出典元:Local 12:Man wanted for 2004 murder in Butler County found working as police officer in Mexico(8/13)
出典元:X/David Winter@DavidWinterTV

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