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シャーロッツビル事件以降も白人至上主義者による活動が増加、効果的にSNSを使用

シャーロッツビル事件以降も白人至上主義者による活動が増加、効果的にSNSを使用
ADL

昨年8月、アメリカのヴァージニア州、シャーロッツビルという街で反差別を訴えていた女性が殺されたが、それ以来ヘイト活動や、白人至上主義者のプロパガンダが増加していると、ABC Newsが伝えている。

 

事件発生件数などを表した地図を公開

 

米国最大のユダヤ人団体である「Anti-Defamation League(ADL:名誉毀損防止同盟)」は先週木曜日に、アメリカ国内で起きた過激主義やヘイト事件を記録した地図を公開した。

 

その地図には、反ユダヤ主義者による事件や、白人至上主義者による集会、過激主義者による警察との銃撃事件、過激主義に関連した殺人や謀略、暴力行為も含まれているという。

 

これらの事件は、2017年と2018年において約3000件にも及んでおり、活動の多くはアメリカ東部に集中しているそうだ。

 

ADL

 

ADLの副代表であるGeorge Selim氏はABC Newsの取材に対し、次のように語っている。

 

「昨年、シャーロッツビルで起きた(白人至上主義者らによる)『Unite the Right rally』という極右集会は、非常に大きな出来事です。なぜなら、これは公民権運動(1950年代に黒人の権利の保障を訴えた運動)以来、初めて白人至上主義者が公共の広場へ入った出来事だったからです」

 

シャーロッツビル事件後に増加

 

シャーロッツビルで開かれた「Unite the Right rally」という極右集会では、白人至上主義者が、南軍の司令官ロバート・E・リー将軍の像を撤去することに異を唱え、抗議活動を行ったとされている。

 

しかし同時に8月12日には、白人至上主義者らに反対する集会も開催された。そして彼らが集まっているところへ、白人至上主義者の男が乗った車が突っ込み、Heather Heyerさん(32)が死亡、19人がケガをし、5人が重傷を負ったという。

 

この事件はアメリカ国内でも広く報道されたが、その後数カ月にわたって白人至上主義者によるプロパガンダ(宣伝活動・扇動)の行為が頻繁に行われ、高いレベルに達したそうだ。

 

ADL

今年は昨年の件数をすでに超えている

 

そして今年も白人至上主義者のプロパガンダによる事件が約500件も発生しており、この数字は2017年に起きた事件の数をすでに超えていると言われている。

 

実際、ADLでは2017年8月12日以来、白人至上主義者による公共でのイベントが54件も行われていたことを突き止めており、また大学に潜入してチラシを配ったり、高速道路でバナー広げたりするなどの白人至上主義者によるプロパガンダ的な行為も、過去数年間で増加していることも明らかになったとか。

 

Selim氏は取材に対し、次のように語っている。

 

「この国における白人至上主義が、消え去っているわけではありません。私たちは彼らが、ネット上での戦略やテクニックを進化させているのを見てきました。また彼らが自分たちの考えを掲げ、広めるために、効果的にソーシャルメディアを利用するのを見てきたのです」

 

もっともシャーロッツビルの事件以来、世間での論議により何人かの著名な白人至上主義者は、公の場からより安全なインターネットの領域に後退したそうだが、このような現状は日本でも当てはまるのかもしれない。(了)

 

 

出典元:ABC News:Hate, white supremacist propaganda at high level since Charlottesville: Experts(8/9)

出典元:ADL:H.E.A.T.Map

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