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ヒーローになりたかった元消防士、自ら火をつけ山林火災を引き起こす

ヒーローになりたかった元消防士、自ら火をつけ山林火災を引き起こす
flickr_Rob Swystun

南米チリで、元消防士が火をつけ、山林火災を引き起こしたとして逮捕された。

 

137人が死亡した山林火災

 

その山林火災は今年の2月、チリ中部のValparaíso州にある自然保護区「Lago Peñuelas国立公園」で発生したという。

 

火は乾燥した気候で燃え広がり、2000戸以上の家屋が焼失。合計137人が死亡し、1万6000人が経済的損失を被ったそうだ。

 

警察は当初から、意図的に放火された疑いがあるとみており、先日放火に関与した容疑で元消防士の男(39)を逮捕した。

 

「ヒーロー」として賞賛される

 

この容疑者の男は、チリ国家防災局に勤務しており、保護区で複数の火災が延焼した際に、ボランティアの消防士として活動していたという。

 

警察は、ほぼ同時に発生した4件の火災のうち、男が少なくとも1件に関与したとみており、動機について「容疑者は、緊急事態に参加したり、助けたりするヒーローになるのが好きだったために放火した」と説明している。

 

そして当時、地元メディアは容疑者の男が、地元で起きた火災の鎮圧に成功し、「ヒーロー」として称賛されたと報じていた。

 

男は公式の命令を待たずに火災現場に急行したとして、消防当局から処分を受けていたが、地元住民は彼の素早い行動を称賛していたという。

 

この放火では、すでに他の2人も逮捕されており、3人は共同で計画を立てたと考えられている。

 

彼らは、時間外で消火活動ができれば、経済的(賃金)に有利になると考え、犯行に合意していたそうだ。(了)

 

出典元:BBC:Firefighter ‘who wanted to be hero’ arrested over deadly Chile blaze(9/10)

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