中国の反体制派アーティストの作品を、男が破壊【イタリア】
イタリアで開かれていた個展で、中国の反体制派アーティストの作品が破壊された。
作品を破壊し、一部を掲げる
そのアーティストとは、アイ・ウェイウェイ(Ai Weiwei)さんだ。
9月20日、彼の個展がイタリア北部のボローニャで開催されたが、その初日に男が、青と白の大きな作品「磁器立方体」を破壊したという。
男は作品を押し倒して破壊し、勝ち誇ったかのように作品の一部を掲げたそうだ。その様子がこちら。
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常習的なトラブルメーカー
その後、会場にいた警備スタッフが男を取り押さえ、やがて警察が逮捕したという。
イタリアのメディアは、この男(57歳)が芸術家だと名乗っているチェコ人で、過去にも重要な芸術作品を標的にして、同様の事件を起こしていたと伝えている。
この個展の初日は、招待客限定とされ、男がどのようにして参加できたのかは、明らかになっていない。しかし翌21日には、予定通り個展が一般公開されたそうだ。
個展の学芸員によれば、犯人の男は「アーティストや作品、記念碑、施設に損害を与えることで注目を集めようとする、常習的なトラブルメーカー」だという。
またアイ・ウェイウェイさんの作品は「破壊」をテーマにしているが、それは権力者による暴力と不正義に対する警告だと説明している。(了)
出典元:METRO:Ai Weiwei sculpture smashed by vandal at Italian art show(9/24)