フィリピンのカンラオン火山が大爆発、大量の噴煙が舞い上がる【動画】

フィリピン中部にある火山が噴火を起こし、その凄まじい瞬間が撮影された。
「爆発的な噴火」が起きる
噴火を起こしたのは、中部のネグロス島にあるカンラオン火山だ。ここでは昨年12月から噴火活動が確認されていたが、4月8日の午前5時51分(現地時間)には、「爆発的な噴火」が起きたという。
この噴火により、高度約4000mまで火山灰の噴煙が立ち上り、大量の煙が南西方向へ流され、少なくとも周辺の4つの農村に火山灰が飛散したそうだ。
しかし、火山周辺には昨年12月から住民への避難命令が出されていたことから、今回の噴火で負傷者や被害の報告は出ていない。爆発の瞬間がこちら。
WATCH: Time-lapse footage of Kanlaon Volcano’s eruption on Tuesday morning, April 8, 2025.
The eruption produced a voluminous bent plume approximately 4,000 meters tall that is drifting southwest, according to Phivolcs.
Kanlaon remains under Alert Level 3.
Courtesy: PDRRM… pic.twitter.com/2nTdLD90Gv
— ABS-CBN News (@ABSCBNNews) April 7, 2025
Explosive eruption (0551H) as viewed by the IP camera at Lower Masulog, Canlaon City- VKLM (442 m asl, southeast flank).#KanlaonVolcano pic.twitter.com/5dcRJaG7dw
— PHIVOLCS-DOST (@phivolcs_dost) April 8, 2025
約1時間後には噴火が止まる
フィリピン火山地震研究所によると、爆発的な噴火は午前6時47分(現地時間)には止まったという。
ネグロス・オクシデンタル州の町、ラ・カステラーナ市の救急当局も「(火山から)4~6km以内の家族は、昨年12月の噴火の際に、すでに避難していた」と述べている。
22歳の女性、チャンネル・ニコルさんは当時バスを待っており、取材に対し次のように語っている。
「高いところから大きな岩が落ちてきたような音がして、見上げると火山から(灰の雲が)どんどん大きくなっていました。もちろん、灰を見た時は不安になりましたが、前回の噴火ほど不安ではありませんでした。今回は何をすべきか分かっていたからです」
警戒レベルは、昨年12月に発令された5段階中3段階のままだが、降灰により4つの村の学校を休校にせざるを得なくなったそうだ。
専門家によれば、噴火は世界中でほぼ毎日起きており、地震や火山噴火などはプレートの端で起きるという。(了)
出典元:CBS:Kanlaon Volcano eruption in the Philippines today sends ash miles into the air(4/8)