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シカゴで男性が、移民関税執行局の職員に射殺される

シカゴで男性が、移民関税執行局の職員に射殺される
X_CBS Evening News

アメリカのイリノイ州で、移民関税執行局(ICE)の職員により、1人の男性が射殺された。

 

職員に車で突っ込もうとした?

 

この出来事が起きたのは9月12日、場所はイリノイ州・シカゴ郊外の町、フランクリン・パークとされている。

 

移民関税執行局(ICE)の声明によれば、シカゴで職員が通行中の車両を停止させ、執行活動を行っていたところ、男性の容疑者が抵抗し、職員らに車で突っ込もうとしたという。

 

その後、車は1人の職員にぶつかり、そのまま引きずられたため、職員は男性に向かって発砲。そして銃弾が彼に命中したそうだ。しかし公開された動画では、職員が車に引きずられた様子は映っていない。

 

男性は死亡、職員は重傷を負う

 

その後、ICE職員と容疑者は直ちに治療を受け、地元の病院に搬送されたという。

 

しかし容疑者の男性は死亡が確認され、職員は重傷を負ったものの、現在は容体が安定しているそうだ。

 

容疑者の男性の名前は、シルベリオ・ビジェガス=ゴンザレスで、国土安全保障省によると、無謀運転の経歴を持つ不法移民だったという。

 

この事件は、ICEの職員が、不法移民を確認するために、車に対して停止するよう求めたことから起きたとされている。

 

イリノイ州の移民擁護団体は「殺害」と非難

 

ただし移民関税執行局(ICE)は常に自らの行為を正当化させており、実際に強引な検挙を行い、さまざまな問題が起きている。

 

イリノイ州移民・難民権利連合(ICIRR)も声明を発表し、この銃撃事件を非難。次のように述べた。

 

「シルベリオ氏のご家族と近隣住民の皆様に、深くお悔やみ申し上げます。ICE(移民関税執行局)による彼の殺害は、ICEが今週シカゴ地区全域で展開している、極端かつ攻撃的な戦術の表れです。今回の殺害は、トランプ大統領の大量国外追放システムが完全に制御不能になっていることを示す、山ほどある証拠の1つです」

 

また近隣住民もシルベリオ氏を高く評価しており、記者たちに対し「彼は勤勉で良き隣人だった」と語っている。(了)

 

出典元:The Guardian:US immigration officers kill man trying to flee vehicle stop near Chicago(9/12)

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