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ガザ地区にある唯一の発電所が停止、国連は物資の供給継続を求める

ガザ地区にある唯一の発電所が停止、国連は物資の供給継続を求める
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ガザ地区ではイスラエル軍の空爆が続く中、ついに唯一の発電施設が停止した。

 

病院は満杯、物資も不足

 

ガザ地区にある発電所は、イスラエルによる完全封鎖の影響で燃料不足に陥り、ついに停止したという。これにより、人道危機に陥ることが懸念されている。

 

ガザ地区の主要病院、アル・シファ病院の外科医、ガッサン・アブ・シッタ氏によれば、まだ完全封鎖されてから4日目にも関わらず、すでに病院は満杯で、物資も不足し始めたという。

 

またアブ・シッタ氏は「状況は悪化の一途をたどっており、数多くの患者、特に子供たちがひどい怪我をして運ばれてきている」と述べている。

 

 

イスラエルのエネルギー相であるIsrael Katz氏は、ガザ地区への水、電気、燃料の流入を阻止し、完全封鎖していることを確認。「ハマスの脅威が取り除かれるまで、包囲を強化し続ける」と述べたという。

 

国連、命に不可欠な物資の供給を求める

 

このような状況の中、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は10月11日、命を支えるのに不可欠な物資、燃料や食料、水などをガザ地区へ供給できるようにすることを求めた。

 

グテーレス事務総長は演説で、「私はすべての当事者、そしてそれらの当事者に影響力を持つ人々に、これ以上のエスカレートを避けるよう訴える」と述べたという。

 

またガザ地区で拘束されているイスラエル人の人質全員の即時解放を求め、国際人道法を守り、民間人を「常に保護」するよう、双方に求めたそうだ。

 

エジプトが「人道回廊」に消極的

 

現在、アメリカやイスラエル、エジプトなどの間で、ガザ地区にいる人々を安全に避難させる「人道回廊」の設置が話し合われているが、国境を接するエジプト治安当局は、「人道回廊」の設置を拒否したという。

 

イスラエルとパレスチナの仲介役を担っていたエジプト政府は、以前から、両国が国境内で紛争を解決することを主張してきたそうだ。

 

このためイスラエルとパレスチナが激しい紛争の最中であっても、今までガザ地区住民のエジプト国内への流入を制限してきたという。

 

現時点で、イスラエル側の死者は1200人。負傷者は2700人以上。パレスチナ側の死者は、326人の子供を含む1100人、負傷者は5339人にのぼっている。(了)

 

出典元:The Guardian:Israel-Hamas war live: Biden calls Hamas attack on Israel ‘deadliest day for Jews since the Holocaust’(10/11)

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