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「カルビー」の白黒パッケージが世界に衝撃、BBCなどが報道

「カルビー」の白黒パッケージが世界に衝撃、BBCなどが報道
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日本のスナック菓子大手「カルビー」が一部の商品のパッケージを白黒にし、それが海外でも注目を集め、イギリス公共放送のBBCも報じている。

 

14品目の包装が白黒

 

「カルビー」は5月12日、イランでの戦争により、インクの原料の供給が滞っているため、主力商品の一部パッケージを、一時的に白黒に変更すると発表した。

 

「カルビー」によれば、「ポテトチップス」や「かっぱえびせん」など14品目のパッケージが白黒になり、5月25日から日本国内の店頭に並び始めるという。

 

「カルビー」は5月12日、声明を発表し、次のように説明した。

 

「中東情勢の緊迫化に伴う一部原材料の調達不安定化を受け、商品の安定供給を最優先とする観点から、当面の対応策として一部商品のパッケージ仕様を見直しますので、お知らせいたします。『ポテトチップス』や『かっぱえびせん』、『フルグラ』など合計14品について、パッケージに使用する印刷インクの色数を従来仕様から2色に変更し、2026年5月25日(月)より店頭で順次切り替えて販売いたします。なお、本対応は対象を限定して実施するものであり、商品の品質への影響はございません」

 

BBCは「アメリカとイスラエルによる攻撃への報復として、イランがホルムズ海峡を事実上封鎖したことで、日用品が影響を受けている最新の事例だ」と報じている。

 

無論、このニュースを伝えているのはBBCだけではない。CNNやCNBC、Reuters、ドイツや中国、アジア各国のメディアなども伝えている。下は、中東メディア・アルジャジーラの動画となる。

 

 

 

 

ナフサの供給も大きな打撃

 

BBCによれば、ここ数週間、世界中の企業が、燃料、プラスチック、ヘリウムなどの供給途絶が事業コストを押し上げていると警告しているという。

 

またインクやプラスチックの原料となる石油精製副産物、ナフサの供給も大きな打撃を受け、アジアにおけるナフサの価格はイラン戦争開始以来、ほぼ倍増し、企業のコスト上昇を招いているそうだ。

 

日本政府の佐藤官房副長官は「印刷用インクあるいはナフサについて、現時点では直ちに供給上の問題が生じるとの報告は受けておらず、日本全体として必要な量は確保されていると認識しています」と述べた上で、農水省がカルビーに対してヒアリングを行い、実態を把握する予定だと明らかにした。

 

イラン戦争前、日本のナフサ輸入量の約40%が、中東からの輸入だったとされ、4月には、高市早苗首相が、アメリカなど中東以外の供給源も含め、ナフサの供給源を拡大する方針を示したそうだ。

 

しかし専門家によれば、新たに供給先を開拓しようとしても、契約などに時間がかかり、すぐに輸入できるとは限らないという。

 

また日本のタンカーがホルムズ海峡を通過できないことから、すでに国内のさまざまな企業に影響が出ており、今回の「カルビー」の発表も、その象徴と言える。

 

イランのセアダット駐日大使によれば、イランの大統領や外務大臣は、日本の高市首相に対して、個別交渉をすれば友好関係にある日本のタンカーがホルムズ海峡を通る事ができると伝えているという。

 

しかし高市首相は、イランとアメリカとの和平交渉の仲介も行わず、イランとの個別交渉もせず、その結果、いまだに日本のタンカーがホルムズ海峡を通れずにいる。

 

「ミツカン」も一部製品の販売中止

 

BBCによれば、日本の「ミツカン」もナフサ価格の高騰や、供給不安定による発泡スチロール容器の不足のため、5月1日から一部製品の販売を停止し、他の製品の価格を引き上げたという。

 

日本の「トヨタ」や韓国の「ヒュンダイ」などの自動車メーカーも、原材料費の高騰と販売不振により、利益が打撃を受けているそうだ。

 

また世界各地で、イラン戦争の影響によるジェット燃料価格の高騰を受け、多くの航空会社が運航を停止し、一部の航空機を地上待機させている。

 

実際、ジェット燃料の価格は先月、6倍に跳ね上がり、さらに上昇しているため、中国の航空会社も5月16日から国内線の燃油サーチャージ(燃料のコスト上昇分を転嫁した料金)を引き上げるという。(了)

 

出典元:BBC:Snack giant switches to black and white packaging as Iran war hits ink supplies(5/12)

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