「スピリット航空」が燃料費の高騰により全便欠航、事業縮小へ

アメリカの格安航空会社「スピリット航空」は5月2日、イラン戦争の影響により、全便が欠航になり、事業を縮小すると明らかにした。
イラン戦争による原油価格の急騰が原因
「スピリット航空」の親会社である「スピリット・アビエーション・ホールディングス」は2日、プレスリリースで、「誠に遺憾ながら、直ちに秩序ある運航停止手続きを開始した」と発表した。
また「スピリット航空」側は、「事業の秩序立った段階的縮小を始めた。この措置は即時発効する」とコメント。顧客に対して「全便が欠航となり、カスタマーサービスはもう利用できない」と説明した。また声明で、次のように述べた。
「イランとの戦争による原油価格の急騰と、その他の事業への圧力により、スピリット航空の財務見通しは著しく悪化した。追加資金が確保できないため、スピリット航空は、事業縮小に踏み切る以外に選択肢がなかった」
2024年11月に最初の破産申請
一方、運輸省のショーン・ダフィー長官は、イランとの戦争が始まるずっと前から、「スピリット航空」が深刻な経営難に陥っていたと指摘した。
確かに「スピリット航空」は2024年11月に最初の破産申請を行っており、その時点で、2020年初頭から25億ドル以上の損失を出していたという。
また2025年8月にも再び破産申請を行っており、約4000人の人員削減と200の不振路線を廃止。2025年の年末時点で、従業員数は約7500人(パイロット2000人、客室乗務員3000人を含む)になっていたそうだ。(他の記事では従業員の数が異なる)
しかしアメリカとイスラエルが始めたイラン戦争により、航空業界はエネルギー価格の高騰からコスト増に直面しており、各社は運賃の値上げや不採算路線の削減を余儀なくされている。
ドイツ銀行の新たな予測によれば、イラン戦争開戦前の予測と比較して、アメリカの旅客航空会社の年間燃料費が、240億ドル増加するという。
スピリット航空は、救済策を巡りトランプ政権と協議を行っていたが、5月1日に合意に至らず、今回の措置にいたった。(了)
出典元:CBS:Spirit Airlines shutting down after failed effort at government rescue deal(5/2)

























