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イスラエル軍がガザ市の病院を制圧、200人のパレスチナ人を拘束

イスラエル軍がガザ市の病院を制圧、200人のパレスチナ人を拘束
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ガザ地区北部ではイスラエル軍の激しい攻撃が行われ、3月18日にはガザ市にある「アル・シファ病院」が制圧された。

 

「ハマス」の戦闘員20人を殺害

 

イスラエル軍の報道官によれば、ガザ市にある医療複合施設「アル・シファ病院」への作戦は、「ハマスの幹部が攻撃を指揮するために、病院を使用したことを示す諜報情報」に基づき行われたという。

 

そして病院を制圧する中で、200人のパレスチナ人を拘束し、「ハマス」の戦闘員20人を殺害したと明らかにした。またイスラエル軍の兵士1人も死亡したそうだ。

 

現在も病院付近では、「ハマス」の戦闘員との激しい銃撃戦が続いており、イスラエル軍の報道官は、戦闘員らに降伏を呼びかけた。

 

病院の入口付近で火災

 

病院制圧後、イスラエル軍は施設内にお金や武器があったと主張。また一連の攻撃で、「ハマス」の国内治安作戦総局長であるFayeq al-Mabhouh氏を殺害したと明らかにした。

 

しかしガザ地区のメディア・オフィスによれば、Fayeq al-Mabhouh氏は、国連や地元の住民らと協力し、人道支援物資の調整を行っていた人物だったという。

 

また「ハマス」側は、イスラエル軍が病院の患者や医療スタッフ、避難民を顧みず、病院の建物を直接標的にしていたと主張している。

 

ガザ地区の保健当局は、イスラエル軍の襲撃により、病院の入口付近で火災が発生し、施設内に避難していた女性と子供が窒息死したと発表した。下の動画は、病院付近で作業をするイスラエル軍のブルドーザーの様子。

 

WHOも懸念を表明

 

「アル・シファ病院」には、数千人のパレスチナ人が避難し、敷地内に仮設テントを設置し、そこで生活しているという。

 

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長も、イスラエル軍による病院への攻撃について、「医療従事者、患者、民間人を危険にさらしている」と深い懸念を表明。SNSの「X」にも次のように投稿した。

 

「私たちは、ガザ北部のアル・シファ病院の状況を非常に心配している。病院は決して、戦場になってはいけない」(了)

 

出典元:The Guardian:Fierce clashes between IDF and Hamas after Israel takes control of key hospital(3/18)

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: World condemns arrest of Al Jazeera journalist(3/18)

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