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背の高さはわずか1m!超ミニサイズのティラノサウルスの化石を発見

背の高さはわずか1m!超ミニサイズのティラノサウルスの化石を発見
NC STATE UNIVERSITY Jorge Gonzalez

ティラノサウルスといえば、巨大で獰猛な肉食恐竜というイメージを持っている方も多いのではないだろうか。

 

しかし最近、ティラノサウルス・レックスの親戚と見られる種の化石がアメリカで発見され、非常に小さいサイズだったと発表された。

 

初期のティラノサウルスは小さかった?

 

ティラノサウルスは約6600年前、メキシコのユカタン半島にチクシュルーブ小惑星が落下する以前、約1500万年にわたり最強の肉食獣として地上に君臨してきたという。

 

そして腰までの高さを計測した結果、当時のティラノサウルスは3.5m以上にも達していたとみられている。

 

しかし今回発見された化石により、ティラノサウルスは進化の初期段階で小さく、そこから巨大化した可能性が見えてきたそうだ。

 

YouTube/Ant Lab

すでに7歳に達し、成長していた

 

その化石は足の下部の骨で、ユタ州のEmery郡で発見され、今から約9600万年前、白亜紀後半のものと考えられている。(白亜紀は約1億4500万年前から6600万年前)

 

またその恐竜はティラノサウルスの血統で新種とされ、「Moros intrepidus」と名付けられたが、大きさは現代のシカ(ミュールジカ)程度。つまり腰の高さは3フィート(約90cm)から4フィート(約1.2m)ほどしかなく、体重は78kgしかなかったと考えられるという。

 

しかも化石の分析から、その恐竜が死んだ時にはすでに7歳に達しており、十分に成長していたことも明らかとなった。

 

そして興味深いことに、以前同じ場所からカルカロドンサウルス類(carcharodontosaurs)として知られるグループに属する、巨大な肉食恐竜の「Siats meekerorum」も発見されており、「Moros intrepidus」と同時期に暮らしていたとみられている。

 

YouTube/Ant Lab

足が速く、容易に獲物を捕食か

 

この「Moros intrepidus」は比較的軽量で、足が早かったとみられ、優れた感覚能力を使い、当時君臨していた捕食者と直面することを避けながら、容易に獲物を追跡して捕らえることができたと考えられている。

 

このティラノサウルスの捕食技術の高度化は、白亜紀後半の初めに気温や海面が上昇し、再構築された生態系の範囲が縮小するとともに、新しい機会を有利に進めることにつながったとみられている。

 

そしてティラノサウルスが地上に君臨するようになるまで、1500万年もかからなかったことが明らかになっているそうだ。

 

YouTube/Ant Lab

7000万年分のギャップを埋める

 

調査を行ったノースカロライナ州立大学のLindsay Zanno氏によれば、進化の初期段階でティラノサウルスは当時君臨していたアロサウルスのような古い種族の影に怯え、狩りをしていたと考えられるという。

 

しかし巨大なティラノサウルスの出現に繋がる進化の過程は、北米で最も古いティラノサウルスの完全な化石が発見されていないことから理解が限られ、よく分かっていないそうだ。

 

実際、北米で発見された中型サイズの初期のティラノサウルスは約1億5000万年前(ジュラ紀)にさかのぼり、8100万年前までにティラノサウルスは巨大化したと考えられているが、この2つの期間の化石の記録は空白(とぎれとぎれ)になっているとか。

 

そのため今回、新しく発見された化石は、約7000万年分のギャップを埋めるものとして役立つと考えられているという。(了)

 

 

 

出典元:NC STATE UNIVERSITY:New Species of Tiny Tyrannosaur Foreshadows Rise of T. Rex(2/21)

出典元:BBC:Teeny T. rex relative discovered in US(2/21)

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