デンマークの空港に再びドローンが飛来、ロシア軍の仕業か?

デンマークの空港に再び謎のドローンが出現し、混乱する事態となった。
複数の町や空港、空軍基地にも飛来
デンマークでは9月22日に、コペンハーゲン空港の上空にドローンが出現し、一時空港が閉鎖する事態となった。
そして9月24日の夜にも、デンマークの首都があるシェラン島北端のオールボー空港にドローンが出現。その後、空港が全面封鎖された。
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Last night, another Danish airport was forced to close due to sighting of another flock of “mysterious drones”! (Many were sighted, hovering and flying over for many hours – but you can see just one of them in the video below).
This time, all flights from Aalborg… pic.twitter.com/1AlTA4gofI
— Uri Geller (@theurigeller) September 25, 2025
デンマークのPeter Hummelgaard法務大臣によれば、南部のEsbjerg市やSonderborg市、そして戦闘機が駐機しているFighter Wing Skrydstrup空軍基地の上空にも、ドローンが飛来したという。
ロシアとの関連性を示す証拠はなし
ドローンが来た場所や目的は、まだ明らかになっていない。デンマークのTroels Lund Poulsen国防相も、9月25日の記者会見で、「ロシアとの直接的な関連性を示す証拠はない」と述べた。
ただ、Poulsen国防相は「これほど多くの場所で、事実上同時に、これほど組織的な作戦が行われているということは、あらゆる点でプロの攻撃者によるものであることに疑いの余地はない。これは、異なる種類のドローンを用いたハイブリッド攻撃と定義できるものだ」と断言した。
「ロシア軍機を撃墜すれば、戦争になる」
ヨーロッパの国々における領空侵犯は立て続けに起きており、9月初旬には複数のロシア製のドローンがポーランド領内に侵入。
9月19日には、エストニアにロシア軍の戦闘機3機が現れ、領空を侵犯した。
9月22日には、デンマークのコペンハーゲン空港と、ノルウェー南部のオスロ空港にもドローンが現れ、全面封鎖されたという。
9月23日には、アメリカのトランプ大統領が国連で演説を行い、NATO加盟国は自国の領空を侵犯するロシア機を撃墜できると警告した。
また「ブルームバーグ」が9月25日に報じたところによると、ヨーロッパの外交官らは今週、ロシア政府に対し、NATOはさらなる領空侵犯に対し、ロシア機の撃墜を含む武力行使で対応する用意があると警告したという。
ただ、フランス駐在のロシア大使であるAlexey Meshkov氏は、9月25日に放送された「RTL news」の番組において、「NATOがロシア機を同盟国の領空で撃墜する可能性があり、そうなれば戦争になるだろう」と脅迫した。(了)
出典元:ABC News:Mystery drones over Denmark are ‘hybrid attack,’ defense minister says(9/25)
出典元:The Kyiv Independent:Moscow envoy threatens war if NATO shoots down Russian aircraft(9/25)
出典元:The Kyiv Independent:Europe, NATO ready to shoot down Russian jets, Bloomberg reports(9/25)