米軍がベネズエラ沖で再び船舶を攻撃、トランプ大統領が命令

アメリカのトランプ大統領は10月14日、ベネズエラ沖で船舶への軍事攻撃を命じたと発表した。
麻薬密売組織の船だと主張
トランプ大統領とピート・ヘグセス国防長官は共に、スピードボートと思われる船が攻撃を受け、突然爆発に見舞われる映像を公開した。
トランプ氏は、この船舶が「麻薬密売を行っている指定テロ組織」と関係があると主張。またすでに情報機関により、この船舶が麻薬を密売していたことが確認されたと述べた。
そしてこの船が「国際水域」においてアメリカ軍の攻撃を受け、乗船していた麻薬テロリストの男6人が死亡したと明らかにした。
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— Pete Hegseth (@PeteHegseth) October 14, 2025
9月2日以降、27人を殺害
トランプ政権は9月2日以降、カリブ海で少なくとも5隻の船舶に対し、軍事攻撃を命じており、これまでにアメリカ軍は27人を殺害したと言われている。
しかし今回も、ヘグセス長官とトランプ大統領は、殺害された人物や国籍、運んでいた麻薬の種類、そして正確な目的地などの詳細は明らかにしていない。
そもそも麻薬密輸船に対する軍事力行使は前例のないもので、歴代政権は麻薬密輸の阻止を警察などの法執行機関に委ねてきた。
しかしトランプ大統領は、麻薬密売人を「テロリスト」および「非合法な戦闘員」と見なし、アメリカが麻薬カルテルと「武力紛争」状態にあると主張。国防総省に対し、麻薬を密輸する「カルテルを壊滅させる」ための新たな軍事タスクフォースの設置を命じた。
ただ連邦議員や専門家らは、犯罪組織に対する軍事力行使の合法性に疑問を呈しているという。(了)
出典元:ABC News:Trump and Hegseth post video of another lethal strike on alleged drug boat(10/15)