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アリューシャン列島にある2つの火山で地震が頻発、噴火の可能性を懸念

アリューシャン列島にある2つの火山で地震が頻発、噴火の可能性を懸念
Alaska Volcano Observatory/U.S. Geological Survey/ M. L. Coombs

アメリカ・アラスカ州にあるアリューシャン列島で、地震活動が活発化しており、今後火山の噴火が懸念されている。

 

無人島にある2つの火山

 

地震活動が確認されたのは、アリューシャン列島に含まれる無人島のタナガ島。その島にある2つの火山、タナガ火山とタカワンガ火山で地震活動が活発化したという。

 

アラスカ火山観測所の職員は、この2つの火山の警戒レベルを引き上げ、声明において「もし噴火が起こった場合、それがタカワンガとタナガのどちらから起こるかは、現段階では不明である」と述べた。

 

アラスカ火山観測所に駐在するアメリカ地質調査所の地球物理学者・ジョン・パワー氏は、次のように述べている。

 

「金曜日(3月10日)、揺れの頻度が少し減ったとはいえ、火山での地震活動はまだ1、2分おきに発生している」

 

「何が起こっているのか、非常に心配」

 

タナガ火山は、タナガ島にある3つの火山のうちの真ん中の火山で、先週初めに地震活動が活発化したという。

 

また先週半ばには、タナガ島の東にあるタカワンガ火山でも、地震活動が起き始めたそうだ。

 

パワー氏は「両震源地の下とその間で地震活動が発生しており、何が起こっているのか非常に心配です。非常にエネルギッシュな現象です」と述べている。

 

この島は無人島のため、噴火して粘性のある厚い溶岩が流れても、大きな被害を及ぼすことはないと考えられている。

 

しかし、噴火により発生した火山灰の雲は航空機に脅威を与え、北米とアジアを結ぶ空の旅に支障をきたす可能性があり、遠くの地域では健康被害を及ぼす可能性もあるという。(了)

 

出典元:ABC News:Quake swarms at neighboring Alaska volcanoes raise concerns(3/11)

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