ルーブル美術館で水漏れ事故が発生、数多くの収蔵物が損傷

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フランス・パリにあるルーブル美術館で先月、水漏れ事故が起き、多くの収蔵物がダメージを受けたという。
エジプト部門の文書などが損傷
ルーブル美術館は12月7日、11月下旬に発生した水漏れ事故により、エジプト部門の数百点が損傷したと発表した。
ルーブル美術館のFrancis Steinbock副館長によれば、この水漏れ事故は11月26日に起き、「エジプト学の刊行物」や「科学文書」など、300点から400点が損傷したという。
これらは19世紀後半から20世紀初頭にかけてのもので、水漏れによる重要な遺物への被害はなかったそうだ。
またSteinbock副館長は「現時点では、これらのコレクションに修復不可能な、決定的な損失はありません」とも述べている。
暖房換気システムで誤作動
水漏れは、暖房換気システムのバルブが誤って開いたことが原因とされ、書籍が保管されていた棟の天井から水が浸入したという。
美術館側は、このシステムを「完全に時代遅れ」と表現しており、2026年9月から交換される予定だと述べている。
またSteinbock副館長は、損傷した収蔵品が「乾燥され、製本業者に送られ、修復された後、棚に戻される」と明らかにした。
ルーブル美術館では10月にも窃盗事件が起きており、美術館の老朽化したインフラをめぐる議論を巻き起こしていた。(了)
出典元:The Guardian:Water leak in the Louvre damages hundreds of works, museum says(12/7)


























