【動画】“セレブ御用達”と“老舗”が激突 NYダイヤモンド地区で起きた大乱闘の全貌

1月2日、ニューヨークの中心地にあるダイヤモンド地区で、宝石商同士が乱闘し、2人の逮捕者と1人の病院送りを生んだ。背後には、セレブ御用達のインフルエンサー宝石商と、老舗の家族経営店の対立があるようだ。
乱闘の一部始終が撮影されていた
ニューヨーク州マンハッタンにある、世界的な宝飾品取引の中心地「ダイヤモンド地区」。宝石商が密集しており、競争の激しい地域だ。
そこで1月2日に、激しい乱闘が起こった。
この投稿をInstagramで見る
警察によるとこの乱闘事件により、ジョージ・アケイ(46)と弟のフレディ(42)が、ライバルの宝石商であり、TraxNYC のオーナーであるマクスード・アガジャニ(39)への暴行容疑で逮捕・起訴された。また、別の人物には召喚状が出されたという。
動画の最後でアガジャニは、首に残る赤い痣を見せながら「彼らは俺を殺そうとした。俺のチェーンネックレスを引っ張ってね」と主張している。
乱闘の発端は“乗り込み”
実はこの乱闘、被害者であるアガジャニがアケイ兄弟の営むアケイ・ダイヤモンドに乗り込んだことがきっかけとなった。
そのときの様子も、TraxNYCのアカウントから投稿されている。
この投稿をInstagramで見る
大声で怒鳴りながらフレディに詰め寄るアガジャニ。彼らが自分や顧客を欺いたと非難する場面が映っている。アガジャニは罵声を浴びせるなど、店内で激しく怒りを爆発させている。警備員らしき人たちに制止されて一度は帰っている。
アガジャニは「この会社は私になりすまして客を騙している」と主張し、顧客に不正な金製品を売ったと非難している。
被害者の主張の真偽は不明
アガジャニは、アケイ兄弟が自分の顧客に 2万2000ドルのダイヤモンドブレスレットを「TraxNYC製」と偽って販売したと主張している。14金と説明したにもかかわらず、検査では10金だったため、顧客からブレスレットを回収し、2万2000ドルを返金したと説明した。
2本目の動画で「俺の金はどこだ!」と叫んでいるのは、この返金した分をアケイ兄弟から回収しようとしているのだと思われる。
この投稿をInstagramで見る
一方、アケイ兄弟側は、アガジャニが店に押し入り、強引な要求をしたと反論し、競争上の妨害だと主張。アガジャニの主張について、1月3日時点で不正認定が認められてはいない状況だ。
伝統的宝石商VSインフルエンサー型宝石商
アガジャニが営むTraxNYCは、SNSを積極的に活用しており、騒動前にはInstagramに300万人以上のフォロワーがいた。金塊を持ち歩いたり、ダイヤモンド入りの銃弾を紹介したりと、派手な動画を投稿するインフルエンサー型の宝石商だ。有名ラッパーを顧客に持つ、セレブ御用達の宝石商でもある。
アケイ兄弟が営むアケイ・ダイヤモンドは、1972年創業で、動画でもわかるようにスーツに身を固めた対面重視の伝統的な家族経営の宝石商だ。派手なSNSマーケティングは行っておらず、長年積み重ねてきた“信用”を武器にビジネスを続けてきた。
今回の派手な騒動により、アケイ・ダイヤモンドのネット上の口コミ(Yelpなど)は、賛否が大きく分かれている。中にはアガジャニの主張とほぼ同じ内容のレビューも見られる。傷ついたブランドイメージを、今後どう取り戻すかが課題となりそうだ。(了)
出典元:National Jeweler「2 Jewelers Arrested After TraxNYC Diamond District Brawl」(1/6)
出典元:Fortune Herald「Akay Diamonds LLC Faces Backlash After TraxNYC Altercation」(1/4)


























