マクロン大統領への襲撃計画により仏の各地で6人を逮捕、極右活動家か?
フランスでエマニュエル・マクロン大統領に対する襲撃計画を立てていた疑いで、6人の男女が治安当局によって逮捕された。
いまだに情報は錯綜
フランス警察は11月6日、テロ活動の捜査を行っていると発表。同時に東部のIsere県やMoselle県、また西部のIle-et-Villaine県などにおいて、22~62歳の男5人と女1人を逮捕したと明らかにした。
ラジオの「France Info」は、容疑者がマクロン大統領に対し襲撃計画を立てていたと伝えているが、情報筋によれば大統領をターゲットにした計画とするのは不正確で、現段階では断定するのは不十分だという。
一方、治安当局はこの計画が容疑者を逮捕するのに十分深刻なものだと考えており、BFM TVなどは容疑者が極右グループに属していたとも報じているが、公式にはまだ確認されていない。
そして司法関係者は、検察官が今回の容疑者をテロリストの犯罪集団とみなし、調査を開始したと語っているとか。
Six arrested in France over 'far-right plot' to attack Macron https://t.co/wMnWKUljsS pic.twitter.com/ebrVPxgDCF
— The Local France (@TheLocalFrance) November 7, 2018
脅威が増している極右勢力
フランスでは数年前から、イスラム過激派によるテロ事件が相次いで発生したが、現在警察や情報機関などは極右の過激派グループによる暴力の脅威が増していることに、不安を募らせているという。
実際、2017年7月には23歳の極右思想の男が、建国記念日の軍事パレードの際にマクロン大統領の暗殺を企てたとして逮捕されている。
その男は取調官に対し、7月14日にパレードでイスラム教徒やユダヤ人、黒人、同性愛者とともに、マクロン大統領を殺したかったと語ったとか。
また男は自宅で逮捕されたが、車からは3本のキッチンナイフが発見され、家にあったコンピュータの分析の結果、暗殺計画の一部としてさまざまな情報をネットで検索していたことも明らかになったという。(了)
出典元:The Local:Six arrested in France over ‘far-right plot’ to attack Macron(11/6)
出典元:BBC:Emmanuel Macron: Six held in ‘attack’ plot against French president(11/6)