電子タバコが原因とみられる死亡例が、初めてアメリカで確認される
アメリカにおいて電子タバコが原因で、ある人物が死亡したとして、海外の多くのメディアが伝えている。
呼吸困難、胸の痛みなどの症状
亡くなったのはイリノイ州に住む人物で、名前や年齢、性別なども明らかにされていない。
その人物は息切れや呼吸困難、胸の痛みなどの症状を示し、その後病院へ搬送されたという。
また別の報告では、その人物が下痢や吐き気、疲労の症状を示していたと伝えているそうだ。
しかし8月22日、その人物の死亡が確認され、米疾病予防センターは死因が、電子タバコのベイピングに関連する肺疾患だとの見方を示した。
似たような症例が急増
このような謎の肺の症例は、これまでアメリカの22州で193件確認されており、今回亡くなった人もその1例だとされている。
また8月17日までには14州で94件が報告されており、この数は過去の週に比べて2倍にも増えていたという。
イリノイ州公衆衛生局のNgozi Ezike博士は声明を発表し、人々に対して電子タバコやベイピングが危険になりうると警告した。
一方、全米ベイピング協会のGregory Conley会長も8月22日に「今回のような肺の病気が大麻や合成麻薬を含んだ製品(リキッド)を使用したことによるものだと自信を持っている」と述べたそうだ。
このことは米疾病予防センターのIleana Arias博士も認めており、このような症例の多くは、THC(多幸感や酩酊感などの精神作用を持つ成分のテトラヒドロカンナビノール)を含んだ製品(大麻リキッド)が発症前に使用されていたことを認めている。
日本ではニコチンなどが含まれたリキッドは販売禁止になっているが、アメリカではリキッドにニコチンや大麻などを混ぜて吸うことが可能になっているという。(または最初から含まれているものもある)
原文を読む限り、まだはっきりと原因が突き止められていないようだが、今後アメリカでも日本と同じようにリキッドが規制されるのかもしれない。(了)
出典元:Mirror:Man becomes ‘first person in the world’ to ‘die from vaping’(8/24)
出典元:BBC:First death linked to vaping reported in Illinois(8/24)