コロンビアの沖合で生きたまま浮かんでいた女性を救助、2年前から行方不明
南米コロンビアの海で、女性が生きたまま浮かんでいるのが発見され、その後無事救助された。
最初は流木だと思った
その女性を救助したのは、地元の漁師であるRoland Visbalさんと、友人のGustavoさんだ。
彼らは9月26日、コロンビア北部の街、プエルト・コロンビアの沖合1.2マイル(約2km)の地点を船で航行していた時、流木のようなものを発見したという。
しかし、やがて流木と思われたものから手が伸びてきて、助けを求める仕草をしたそうだ。
それが女性だと気づいたVisbalさんらは、英語やスペイン語で話しかけたが応答はなし。このため彼等は船を近づけ、救命具を投げ、女性を船に引き上げた。(ただし映像では最初から、救命具を付けているように見える)
この時の様子は撮影され、フェイスブックに投稿された後、多くの人々の注目を集めることに。
Rolando Visbal Luxさんの投稿 2020年9月27日日曜日
陸地に運ばれ、病院へ搬送される
救助された女性は8時間も海を漂っていたと考えられ、激しい疲労に見舞われて低体温症にかかっていたものの、Visbalさんらにより陸地へと運ばれたという。
その後、親切な地元の人々によって世話をされ、病院へと搬送されたそうだ。
やがて女性の身元が明らかになり、彼女の口からこれまでの経緯が語られることになった。
パートナーから虐待を受けていた
救助された女性は、Angelica Gaitanさん(46)で、彼女によれば20年間も、一緒に暮らしていたパートナーの男からひどい虐待を受け続けてきたという。
虐待は最初の妊娠の時から始まり、2人目の赤ん坊を妊娠した時も続けられていたそうだ。
そして2018年、Angelicaさんはパートナーから顔面を殴られて骨折し、しかも殺されそうになったことから、家を脱出。以来、家族と連絡を取らず、2年間も行方がわからなくなっていた。
彼女によれば、家を出た後、6カ月間はコロンビアの街・Barranquillaに滞在し、その後ホームレスのシェルターに助けを求ようと試みるも失敗したという。
そして酷い鬱状態となり、もはや死にたいと思い、先日バスでビーチに着て、海へ飛び込んだそうだ。しかし海へ飛びこんだ時の細かい状況などは、その後意識を失ったことから、ほとんど記憶していないと述べている。(了)
出典元:NYPost:Woman who went missing 2 years ago discovered alive at sea(9/29)
出典元:METRO:Woman missing for two years found alive floating a mile from shore(9/29)