台湾の港で巨大クレーンが倒壊、埠頭に積まれていたコンテナを破壊
台湾で港に設置されていたクレーンが倒壊し、陸上にあったコンテナが崩れる大規模な事故が発生した。
クレーンがコンテナ船を直撃
この事故が起きたのは6月3日、場所は台湾南部にある高雄港の70番埠頭とされている。
その日の午前11時、桟橋に設置されていた巨大なガントリー・クレーンが倒壊。埠頭に積まれていたコンテナを直撃した。
これによりコンテナがドミノ倒しとなって崩れ落ち、大きな被害をもたらした。その様子がこちら。
クレーンが倒壊した原因とは?
当時、付近には「Orient Overseas Container Line」が運航するコンテナ船「Durban」がおり、66番埠頭に向かおうとしていたという。
しかしその後、「Durban」はコースを外れ、70番埠頭に停泊していたヤンミン社の船「YMコンスタンシー(永明輪)」の船首に横からぶつかった。
さらに「Durban」の操縦士は、船の勢いを止めることができず、「YMコンスタンシー(永明輪)」の船体をこすりながらも進んだという。
そして「Durban」の艦橋がクレーンの可動部に接触。それでも船は止まることができず、そのままクレーンをなぎ倒したそうだ。
クレーンが倒壊した瞬間の映像にも、港湾作業員が逃げていく様子が映っているが、この時58歳の作業員(張さん)が、飛んできた破片によって右腕に裂傷を負ったという。
またクレーンの中にも2人のエンジニアが取り残されたそうだが、その後救出され、外傷を負ってはいたが、重傷ではなかったそうだ。(了)
出典元:Taiwan News:Video shows massive container crane collapse at Kaohsiung port(6/3)