ロシアに抗議する人々が、オリガルヒの豪邸を占拠【イギリス】
ウクライナへの侵攻に抗議するため、イギリスにあるロシア人富豪の邸宅が、人々によって占拠された。
「この物件は解放された」
イギリスは現在、プーチン政権を支えているロシアの新興財閥「オリガルヒ」の7人に、資産凍結などの制裁を課している。
そして3月14日の朝には、ウクライナへの侵攻に反対する活動家らが、ロンドンにある「オリガルヒ」の1人、オレグ・デリパスカ氏の家を占拠した。
彼らは2階のバルコニーにウクライナの国旗を掲げ、「この物件は解放された」「プーチン、くたばれ」「権力は寄生虫を生む」といった横断幕を広げたという。
Tons of police at the Belgrave Square occupation of Russian oligarch Oleg Deripaska’s London property.
Officers shooing away anyone without an accredited press card.. pic.twitter.com/i4TJ6v9UBg
— Jessica Frank-Keyes (@JessicaFKeyes) March 14, 2022
Police going up in a cherry picker pic.twitter.com/6kO5NlQ4Yt
— Jessica Frank-Keyes (@JessicaFKeyes) March 14, 2022
約38億円の価値がある豪邸
デリパスカ氏はエネルギー・金属企業「En+グループ」に出資している実業家で、この邸宅も約2500万ポンド(約38億円)の価値があるとされている。
ただデリパスカ氏はツイートで、ウクライナへのロシア軍の侵攻について、次のように述べたという。
「私は、可能な限り早期の停戦と和平合意が、ウクライナにおけるこの狂気を止めるための最善かつ唯一の解決策であるという信念を持ち続けています」
Riot police have arrived pic.twitter.com/pxTm1ROOdc
— Jessica Frank-Keyes (@JessicaFKeyes) March 14, 2022
Huge international media interest in this eviction – I’m stood next to a Polish TV crew. pic.twitter.com/KwJemsClDE
— Jessica Frank-Keyes (@JessicaFKeyes) March 14, 2022
午後になると、ロンドン警視庁の警官が一斉に動き出し、活動家らに退去を迫ったそうだ。
しかし活動家らは「プーチンが戦争を終わらせるまで留まる」と主張。「今、ウクライナの難民がここに収容されるのを阻んでいるのは警察だけだ」と叫び、戦争への反対の意思を示したという。
豪邸の前には、少なくとも11台の警察車両と2台の白バイが集まり、その後警察はクレーンを投入し、この邸宅のバルコニーから入ったそうだ。
しかしまだ活動家を完全に退去させることはできていないらしく、その後警視庁は次のようにツイートした。
「適切な次のステップを検討しています。これらは法律の範囲内で、警官と中にいる人の安全を考慮し、この物件の大規模で複雑な性質を考慮して行われるでしょう」(了)
出典元:METRO:Riot police smash into oligarch’s £25,000,000 home to start evicting squatters(3/14)