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レバノンの爆発事故で残された穀物倉庫が崩壊、数週間前から火災

レバノンの爆発事故で残された穀物倉庫が崩壊、数週間前から火災
Twitter/Amichai Stein

レバノンの首都・ベイルートで巨大な穀物サイロ(倉庫)の一部が崩壊した。

 

大規模な爆発にも耐えた穀物倉庫

 

2年前の2020年8月4日、ベイルートの港で大爆発が起き、200人以上の死者と6000人以上の負傷者を出し、近隣全体に大きな被害を与えた。

 

その爆発にも耐えた巨大な穀物倉庫の一部が7月31日、崩壊。付近は灰色の厚い埃で覆われたという。

 

崩壊した原因は、火災。今年の7月に、発酵中の穀物が原因でサイロの北側のブロックから火災が発生していたそうだ。

 

まだ崩壊する危険性がある

 

この穀物倉庫は築50年、高さ48メートル(157フィート)もある巨大なもので、7月に始まった火災も、消防士とレバノン軍兵士が対処したが消火できず、何週間もくすぶり続けたという。

 

このためレバノンの環境・保健省は先週、港の近くに住む住民に対し、風通しの良い場所で、屋内待機するよう指示を出した。

 

今回、倉庫の一部が崩壊したが、サイロの北側ブロックの他の部分も、まだ危険にさらされており、崩壊する可能性があるそうだ。

 

港の爆発の証としてサイロの保存を求め、ロビー活動をしていたリマ・ザヘドさんは、数週間にわたる火災を消火する措置をとらなかったとして政府を非難。次のように述べている。

 

「私たちは3週間前にこのことを話していたのに、彼らは何もせず、火がついたままにしておくことを選んだのです。これは国の失敗を示すものです」

 

2年前の爆発は、硝酸アンモニウムが原因とされ、SNSにも衝撃波に襲われる動画などが公開されていた。(了)

 

レバノンの港で大爆発、78人が死亡、凄まじい衝撃波を捉えた映像

 

出典元:ABC News:Part of Beirut port silos, damaged in 2020 blast, collapses(8/1)

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