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ロシアがドゥーギン氏の娘殺害の容疑者を特定か?ウクライナ人の女だと主張

ロシアがドゥーギン氏の娘殺害の容疑者を特定か?ウクライナ人の女だと主張
Twitter/Alex Kokcharov

8月20日、ロシアの超国家主義的な思想家の娘であるダリヤ・ドゥギナさんが、自動車爆弾で死亡した。

 

この事件に関して、ロシアの連邦保安庁(FSB)は、犯人を特定したと主張している。

 

車のナンバープレートを変えて移動か?

 

ロシアのFSBは8月22日、極右思想家のアレクサンドル・ドゥーギン氏の娘を殺害した事件の背後には、ウクライナの情報機関(保安庁:SBU)の関与があったと発表した。

 

FSBによれば、犯人はウクライナのアゾフ連隊に所属していた女で、12歳の娘を連れてロシアに入国し、ミニクーパーのナンバープレートを頻繁に変えながら気付かれないように移動したという。

 

またこのウクライナ人の女は、ドゥギナさんの車にプロ仕様の爆弾を仕掛けて、爆殺。現在はロシアを出国し、エストニアに逃れたとの見方を示した。

 

しかしなぜ、ウクライナ人の女性がロシアに入国できたのか、は明らかになっていない。

 

恐らく戦争が始まってから、ロシアへ避難したり、ウクライナの占領地域から強制送還されたりした何十万人ものウクライナ人の1人を装って移動し、暗殺に成功したのではないか、と考えられている。

 

ウクライナ側は関与を強く否定

 

しかしロシアのFSBの主張も懐疑的だとの意見もあり、そもそもウクライナ側は爆殺事件の関与を強く否定している。

 

ウクライナの高官は、娘ではなくドゥーギン氏がターゲットだったとの見方を示しており、被害者とその父親は戦略的に「重要な人物」ではないと主張した。

 

またウクライナ大統領顧問のミハイロ・ポドリャク氏も、FSBの告発は「虚構の世界」に生きるロシアの「プロパガンダ」だと述べている。

 

約9000人のウクライナ兵が死亡

 

一方、ウクライナ軍の総司令官であるヴァレリー・ザルジニー(Valeriy Zaluzhnyi)氏は、今回初めてウクライナ軍の犠牲者数に言及した。

 

ザルジニー総司令官によれば、ロシアが2月に侵攻を始めてから、約9000人のウクライナ人兵士が死亡したという。

 

無論、この数字を確認することはできないが、ウクライナが軍事的損失の規模を明らかにしたのは、戦争が始まって以来初めてだとされている。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Putin condemns ‘despicable, cruel’ killing of Darya Dugina as Russia blames Ukraine for car bombing – as it happened(8/22)

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