イタリアのマフィアが、シーツを使って刑務所から脱獄【動画】
イタリアの刑務所に収監されていたマフィアの男が脱獄し、その様子が公開されている。
サルデーニャ島にある刑務所
脱獄が発覚したのは、地中海に浮かぶサルデーニャ島の町、ヌオロにあるバドゥエ・カロス刑務所とされている。
公開された映像には、この刑務所に収監されていたマルコ・ラダウノ受刑者(39)が、結び合わせたベッドのシーツを使い、厳重な警備が敷かれていた刑務所の壁を下りていく様子が映っていた。
ラダウノ受刑者は、マフィア組織「Sacra Corona Unita」の中心人物とされ、2018年に大規模な麻薬・武器売買のおとり捜査によって逮捕され、最近19年の実刑判決を受けたばかりだったという。
看守の鍵を盗んで逃亡か?
看守がラダウノ受刑者の脱獄に気づいたのは、2時間後。同受刑者はレクリエーションの時間帯には、よく刑務所内の図書館に行っていたが、そこから監房に戻ってこなかったという。
警察はサルデーニャ島で広範囲な捜索を開始。道路封鎖や交通機関の拠点での検問などを行っているそうだ。
刑務所側は、ラダウノ受刑者が鍵一式を盗み、それを使って外壁に通じるドアの鍵を開けたと主張。そしてベッドシーツを窓に縛り付けてから下りたと述べている。
また刑務所では人員不足のため、ラダウノ受刑者が鍵を盗んだ部屋には警備員が1人しか配置されておらず、監視カメラの映像を誰も見ていなかったという。
バドゥエ・カロス刑務所には、凶悪な犯罪組織のメンバーを含む、イタリアで最も危険なマフィアの受刑者、30人以上が収容されているそうだ。(了)
出典元:METRO:Hunt for mob boss who escaped max-security jail using rope of knotted bed sheets(2/27)