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道に迷ったハイカー、クマの観測用ライブ・カメラのおかげで救出

道に迷ったハイカー、クマの観測用ライブ・カメラのおかげで救出
X_explore.org

アメリカのアラスカ州で、クマの観測用カメラのおかげで、道に迷ったハイカーが救出された。

 

クマの愛好家がライブ・カメラを見ていた

 

そのハイカーらは9月5日、アラスカ州南部にあるカトマイ国立公園を散策していたが、途中で道に迷ったという。

 

しかしクマの愛好家が、国立公園内のDumpling山に仕掛けられた、観測用のライブ・カメラを見ていたところ。そのハイカーが映っていたそうだ。

 

そのカメラには音声が流れていないが、クマの愛好家は、ハイカーの唇を読み、また親指を下げる仕草をしたことから、困難に直面し、道に迷っているように見えたという。

 

そこで愛好家は、カメラを管理している「Explore.org」のスタッフと連絡を取り、やがてスタッフが国立公園局へ通報。カトマイ国立公園のパークレンジャーが、ハイカーを発見し、救助することができたそうだ。

 

山では携帯電話も通じず

 

そもそもカトマイ国立公園は、最も人里離れた場所にあり、飛行機かボートでしか行くことができないという。

 

またDumpling山では、携帯電話が通じないため、道に迷ったハイカーも助けを求めることができなかったらしい。

 

クマの愛好家から連絡を受けた「Explore.org」は、カメラのライブ配信を中止したが、その後もカメラの映像を監視し続け、カトマイ国立公園のスタッフと情報を共有し続けたそうだ。

 

そしてカトマイ国立公園は捜索救助隊を派遣し、風雨が強く視界の悪い状況でハイカーを発見。無事に安全な場所まで運ぶことができたという。

 

実は、このクマの観測用カメラの視聴者は、今年の10月に開催されるイベント「ファット・ベア・ウィーク」の前に急増するという。

 

「ファット・ベア・ウィーク」とは、カトマイ国立公園が主催する人気のオンライン・コンテストで、冬眠前にサケを大量に食べて太ったクマの中から1頭を選ぶとされている。(了)

 

出典元:BBC:‘Bear cam’ viewers save stranded hiker in Alaska(9/8)

出典元:USA TODAY:‘Amazing situations’: Live webcam viewers help rescue lost hiker on Alaskan mountain(9/8)

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