「ヒズボラ」と関係のある男らを逮捕、ユダヤ人へのテロ攻撃を計画【ブラジル】
ブラジルで、ユダヤ人に対するテロ攻撃を計画していたとして、2人の男が逮捕された。
ユダヤ人社会に対するテロ計画
ブラジル連邦警察は11月8日、レバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」と繋がりがあると疑われる、2人の男を逮捕したと明らかにした。
男らは、ブラジルのユダヤ人コミュニティに対するテロ攻撃を計画していたとされている。
連邦警察によれば、テロ行為の準備を阻止し、過激行為にブラジル人を勧誘する可能性について証拠をつかむために、男らを逮捕したという。
1人は空港到着時に逮捕
メディアの報道によれば、2人のうち1人の男は、レバノンからの飛行機で、ブラジルのサンパウロ州にあるグアルーリョス国際空港に到着した時に逮捕されたという。
CNNブラジルは、「連邦警察は、その男がテロ実行に関する情報を、パートナーに伝えるために来たと考えている」と報じた。
捜査当局は「このグループが、シナゴーグを含むブラジルのユダヤ人コミュニティの建物への攻撃を計画していた」と見ているが、具体的な標的は明らかにされていない。
また複数の報道によれば、逮捕された2人の男は、レバノンを拠点とする「ヒズボラ」との繋がりがあったという。
ラテンアメリカで2番目に大きなコミュニティ
イスラエルのネタニヤフ首相は、ブラジルの治安当局に対し、感謝を表明。また首相の事務所は、この作戦で、イスラエルの諜報機関「モサド」や他の外国の治安機関が役割を果たしたことを示したそうだ。
ブラジルには、ラテンアメリカで2番目に大きなユダヤ人コミュニティがあり、17世紀にアメリカ大陸で初めて建てられた、シナゴーグがあると言われている。(了)
出典元:The Guardian:Two with suspected Hezbollah links held in Brazil over alleged terror plot(11/8)