韓国のコンビニが、金インゴットを自販機で販売し好評
韓国のコンビニで売られている金インゴット(金地金)に、人気が集まっているらしい。海外メディアが伝えている。世界的なインフレの波が押し寄せていることにも、関係がありそうだ。
コンビニの自販機で金を買う
金インゴットの自販機があるのは、韓国最大手のコンビニチェーン「GS25」の5店舗だ。運営会社であるGS Retailによれば、今年5月までの9ヶ月間で、金インゴットの売り上げは1900万ドル(約27億円)に達したとのこと。
自販機による販売が開始されたのは昨年の9月。現在は0.13オンス ~1.3オンスまでの5種類のサイズのインゴットが販売されており、タッチスクリーンの操作で買うことができる。
価格は国際的な金価格に連動しているため、日々変わるのだそう。
GS Retail社の広報担当者は、海外メディアのインタビューを受けてこう話している。
「一番人気のあるインゴットは、最も小さい0.13オンス(約4g)のものです。現在の価格は約225ドル(約3万1000円)になります。主な買い手は20代、30代の人たちですね。特に今はこんな時代で、金の価値が上がり続けていますから、みなさん、投資の対象として金の現物を買い求めているようです」
物珍しさも手伝って
海外メディアによれば、今年3月に米シリコンバレー銀行が破綻して以降、人々は金を資金の安全な避難先と考えるようになり、金価格が高騰しているそうだ。
だが、コンビニでの金の人気が高まっている理由は、これだけではないとも言える。韓国·仁荷大学のLee Eun-hee教授は、メディアにこう話す。
「ジワジワ進むインフレやシリコンバレー銀行の破綻で、より多くの人が、インフレ対策になる金のような資産に興味を持ち始めています。ですが、コンビニエンス・ストアで金を買う人たちは、本気で投資するというより、どちらかと言えば物珍しさや面白さで買っているように思えます。コンビニの金インゴットに人気があるのは、手軽に買えるからというのが主な理由ではないでしょうか」(了)
出典元:UPI:Korean convenience stores selling gold bars in vending machines(6/16)
出典元:SAGA Technologies:Korean retailer tests gold bar vending machines(2022/9/28)
出典元:Wikipedia:GSグループ