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ミズーリ州で白人夫婦がデモ隊に銃口を向ける、大統領が動画をシェア

ミズーリ州で白人夫婦がデモ隊に銃口を向ける、大統領が動画をシェア
Twitter/Daniel Shular

アメリカでデモ隊に銃を向けたショッキングな動画が撮影され、トランプ大統領もそれをシェアした。

 

家の前で白人夫婦が銃を向ける

 

トランプ大統領は6月27日、白人至上主義者の言葉「スーパーパワー」を叫ぶ、支持者の動画をシェアし、その後削除した。

 

しかし29日には、ABC Newsが投稿したショッキングな動画をリツイート。そこにはミズーリ州セントルイス市の一軒家の前で、夫婦が敷地内に入ってきたデモ隊にライフルを向けている様子が映っていた。

 

動画での出来事が起きたのは、6月29日午後7時23分(現地時間)。この地区は富裕層が多く住んでいるとされ、当時デモ隊は警察への暴力や、Lyda Krewson市長への抗議のために街を行進していたそうだ。

 

夫婦の主張とは?

 

セントルイス・メトロポリタン警察によれば、銃を構えていた夫・Mark McCloskey(63)さんと妻のPatriciaさん(61)は、通りの向こうからデモ隊の騒動が聞こえてきた時、家で夕食をとっていたという。

 

そして夫婦が騒動を確かめに出た時、問題の大人数のグループが、「立ち入り禁止」や「私道」といった看板が掲げられた鉄のゲートを壊し、敷地内に入ってきたそうだ。

 

そのため夫婦は、デモ隊に向かって「ここは私道のため、住居侵入をしている」と告げ、立ち去るよう命じたとか。するとデモ隊らが、卑猥な言葉を叫び、脅迫してきたという。

 

しかもデモ隊の複数の人物が武装していたため、Markさんらも銃を持ち出し、警察に連絡したそうだ。彼らの弁護士であるAlbert Watkins氏は、夫婦が合法的に振る舞い、恐怖や心配から銃を持ち出したのであり、人種差別に関連した動機ではなかったと擁護している。

 

デモに参加していたカメラマンの証言

 

夫婦が住んでいるPortland Place地区は、周囲を塀で囲み、進入を制限した居住区とされ、デモ隊が入った場所も私道だったようだ。

 

しかし、その場でデモに参加していたフリーランスのフォト・ジャーナリストのDaniel Shularさんによれば、参加者が敷地内(家の前の庭)に入ろうとしている姿を見ておらず、ただ500人のデモ参加者が開いていたゲートをくぐって歩いていただけだという。

 

そして写真を撮ろうと思って引き返し、戻ってみたらMarkさんがライフルを手にしており、妻のPatriciaさんが拳銃を出し、引き金に指を当て、銃口を皆に向けたそうだ。

 

それでデモ参加者は怒り「なぜ銃を手にしているのか?平和的なデモなのに」と夫婦に問いただしたとか。またShularさんはデモ参加者の中に少なくとも1人が銃を持っているのを見たが、セントルイスではこれが普通だと述べている。

 

主任検察官は夫婦を非難

 

その後、この映像はネットでも拡散されたが、ツイッターにはデモ参加者側から撮影された動画も投稿され、Markさんが最初からライフルを手にしている様子が映っていた。またゲートが壊されている様子も映像には映っていなかった。

 

 

さらに動画では、やがてデモ隊の中から「(夫婦を相手にしないで)動き続けよう」や「さあ、行こう」といった声が聞こえ、人々が促され移動していく様子も映っている。

 

その後、セントルイス市の主任検察官であるKimberly Gardner 氏は夫婦に対し、(銃を持ち出したことで)緊張を高める可能性があったと非難。「私たちは平和的なデモをする権利を保護しなければならない。殺傷力のある武器を使った威嚇や脅迫を通して、相手を震え上がらせる試みは、許されない」と述べた。(了)

 

出典元:NBC:Couple recorded pulling weapons on protesters outside their St. Louis home(6/30)

出典元:REUTERS:Trump posts video of couple brandishing guns towards protesters(6/30)

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