インドでプラスチック容器が頭にはまったオオカミを発見、無事救助に成功
絶滅が危惧されているインドの野生のオオカミが、頭からプラスチックの容器をかぶった状態で発見され、その後救助された。
頭から容器が抜けないオオカミ
そのオオカミが目撃されたのは、インド中央部マハーラーシュトラ州の都市、Nagpurの湖があるエリアとされている。
ある日、アマチュア写真家のグループが鳥を撮影しに森へ入ったところ、1頭のオオカミを発見。その頭にはプラスチックの容器がかぶせられていたという。
オオカミはエサを食べているうちに、容器から頭が抜けなくなったとみられ、何も食べられない状態だったためか、ひどく痩せて弱っていたそうだ。
2時間、オオカミを追跡し続ける
実は村では多くの人が、食料を備蓄するのにプラスチックの容器を使っているが、使用後はしばしばそれらを投げ捨ててしまうと言われている。
このためTanay Panpaliaさんらは、仲間とともにレスキュー作戦を決行。まずはその地域を管轄するNagpurの森林局へと通報した。
そして森林局の職員が到着するまで、約2時間かけてオオカミを追跡。やがて職員が到着すると、オオカミを押さえてプラスチックの容器を切断することに成功したという。(下の写真はこのオオカミではなく、同じ種類とされている)
仲間の群れが遠くから見つめていた
ただしオオカミは通常群れで暮らしており、追跡している途中にも10頭の仲間が、彼らを遠くから眺めていたそうだ。
しかもPanpaliaさんたちは3人しかいなかったため、その時は非常に恐ろしい思いをしたと語っている。
救出されたオオカミには大きなケガもなかったが、Panpaliaさんらは体温を下げるため、オオカミの身体に水をかけ続けたという。
そして解放されたオオカミはすぐに立ち去り、その後は仲間の群れに合流したと見られている。(了)
出典元:MailOnline:Saved from a pitiful death: Starving wolf is rescued after group of friends find it with its head trapped in a plastic container(7/5)
出典元:METRO:Badly malnourished wolf close to death after plastic container gets stuck on its head(7/5)